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『退職金2,200万円』を受け取った50代男性→「しばらく手をつけないし」定期預金へ…4年後、通帳を見て“青ざめたワケ”

  • 2026.8.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。20年にわたり金融機関の窓口で資産運用や家計管理のご相談をお受けしている、おがわ163です。

「満期が来たら見直せばいい」と考えたまま放置し、超低金利のまま口座で自動更新されていた——。こうした事例は金融機関の現場でも少なくありません。

親の介護のため早期退職した50代男性のAさんは、退職金2,200万円を3年定期に預けたものの、忙しさから手続きを忘れ、低金利で自動継続させてしまいました。後に金利上昇後の相場を知り、大きな利息の差にショックを受けることになります。今回はAさんの事例から、定期預金を放置するリスクと賢い見直し方法を解説します。

「満期になったら解約するつもりだったのに」

親の介護のために早期退職を決意した50代男性のAさん。

退職金2,200万円をどう運用すべきか考えたいところでしたが、介護が始まったばかりで自分のことに時間を割く余裕がありませんでした。

「今は介護で手いっぱい。しばらく手をつけないし、長い方が金利も高いだろうから3年定期に預けておいて、落ち着いたら考えよう」と2022年に地元の銀行で3年定期預金(金利0.01%)に預けることにしました。

ところが、介護の日々に追われる中で定期預金のことはすっかり頭から離れてしまいました。2025年2月に満期を迎えましたが、その頃はまだ金利上昇の初期段階(1年定期約0.1%)で、手続きをする余裕もなくそのまま自動継続。2026年のある日、通帳の記帳をしたAさんは思わず固まってしまいました。

「あれ、自動継続されてる…」

「もっと早く相談すればよかった」という後悔

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

通帳を見ると、2022年に預けた3年間(金利0.01%)の税引後の利息はわずか約5,260円。2025年2月に3年定期(0.1%)として自動継続された後も、年間の税引後利息は約17,530円程度しかつかない状況が続いていました。

「満期日を過ぎてしまったら、次の満期日まで解約できないんですよね?」とAさん。

しかし窓口担当者から思わぬ説明を受けます。

「実は定期預金は、満期日を待たなくても中途解約や預け直しのご相談が可能です。ただし大口定期の場合、すでに中間利払いを受け取っていると、中途解約時に受け取り済みの利息が精算(差し引き)される場合があります。(※これまでに受け取った利息と解約払戻金の合計では、お預け入れ元本を下回ることはありませんのでご安心ください。ただし、解約時の窓口お受取額は、すでにお受け取りいただいた利息分を差し引いた金額となります。)まずは窓口で試算してみましょう」

試算してみると、中途解約で精算される可能性のある税引後の利息は約17,530円(2025年の1年分)。一方、現在の金利(0.4%)で預け直せば1年後の税引後利息は約70,120円になります。差し引き後でも約52,590円のお得という結果に、Aさんは驚きを隠せませんでした。

なお、中途解約時の利息精算の計算方法は金融機関によって異なります。解約前に必ず窓口で試算してもらうことをおすすめします。
「え、こんなに差があるんですか?」とAさん。「もっと早く相談すればよかった!」と肩を落としていました。

預けっぱなしは厳禁!定期的な見直しで資産を守ろう

定期預金の自動継続は手間がかからない反面、金利が上がっている局面に気づかず古い金利のまま更新されてしまう危険があります。

定期預金は満期を待たずに中途解約や預け直しが可能であり、途中で利息の精算が発生する場合でも、現在の高い金利に乗り換えた方が結果的にお得になるケースが多く存在します。特に金利が上昇傾向にあるときは、長期で固定せず1年などの短期で預け、柔軟に見直す運用が有効です。

「預ければ安心」と放置せず、満期日の把握や金利の確認を習慣づけましょう。まとまった資金の管理に悩んだ際は、NISAなども含めて早めに金融機関の窓口へ相談することが大切です。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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