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高尾美穂先生が教える30代の「ゆる妊活」|妊娠の前に知っておきたい、自分を整える新常識

  • 2026.8.3

「妊活」というと“時間がかかりそう”“心も体も負担が多そう…”。そんな、ネガティブなイメージを抱きがち。でも実は、普段からのほんの少しの意識と向き合い方こそ「妊活」成功の鍵に。産婦人科医・医学博士・スポーツドクターの高尾美穂先生にお話を聞きました。

日常生活の延長線上で社会的・ 身体的な健康と向き合おう

一般的に「妊活」のイメージは、カッ プルでの合意後、ちょうどいいタイミングで性交渉をもち妊娠できるのが理想、というものだと思います。でも、 その前の段階で彼やパートナーと将来の妊娠を考えながら、自分たちの生活や健康と向き合う“プレコンセプションケア”を、妊活のひとつとして知っておくことが重要です。 “プレコンセプションケア”とは、そもそも子どもをもつのかもたないのかを考えたり、子どもをもつことを考えているならばいつ頃、どれくらいの間隔を空けて何人子どもをもつのかをパ ートナーとともに話し合ったり、仕事はどうするのか、などライフステージ やライフプランに応じた社会的な面での健康づくりを考えること。また、自分のBMI 値(体格指数)(体重 [kg ]÷身長[m]÷身長[m])を計算し、自分の適正体重を維持できているかどうか、栄養バランスを整えた食事や運動を生活に取り入れられているかどうかなど、フィジカル面で健康と向き合い、正しい知識を得ることもそ のひとつ。それをどこかでイメージしながら日々過ごしたり、フィジカル的な準備を始めることこそ、今回の「ゆる妊活」の本質となると考えます。 例えば、妊活ライフではアルコールは控えることが理想ですが、そこでストレスを溜め込んでしまうのは逆効果。働いている方が多い世代ですし、 ストレスゼロというのは今の時代なかなか難しいもの。ですので、普段から自分なりのストレス解消法を見つけ、 ストレスを手放せる方法やリフレッシュ策をいくつか持っておくこともフィジカル的健康を保つ秘訣。それも自分ひとりでできることや家でできること、また、誰かと一緒にできること、などいくつかイメージのバリエーション を持っておくことがすごく大事です。 そして、糖尿病の家系などの遺伝性疾患についてや、幼少期にどんなワクチンを接種しているか、風疹の抗体についてなど、知って整理しておくことも必要です。特に、健康面については日常生活の延長線上で考えやすいと思うので意識して過ごしてみましょう。また、日々の食事だけではカバーしきれない葉酸をサプリメントで摂取するのも基本。1日3食だけでなくプ ラス補食を取り入れることでカロリー 摂取量を増やし、栄養バランスが整うように心がけることもひとつ。また 「妊活」をきっかけに健康診断の結果 をパートナーと一緒に見直してみるのも日常でできるポイントです。ヘモグ ロビン値が低いなどの貧血の数値が出ていたら、妊娠そのものやメンタルに影響するケースもあるので注意が必要です。現状では自分自身はあまり困っていないと感じることかもしれませ んが、それを改善させることが「妊活」の準備になります。自分の健康診断の結果を生かして、日常生活を整えてみることが大切です。

妊娠や産後の姿をイメージし パートナーシップを築くことが大切

さらに、パートナーシップについても、子育てと仕事をどうやりくりしていくのか、子育ての協力先についてなどのイメージもパートナーと一緒に考えておくことが大事ですね。このようにソーシャル面とフィジカル面で、“こうありたい”という姿のイメージを持っておくことは「ゆる妊活」の段階で必要です。 とはいえ、妊娠も出産もその後のパートナーシップも、すべて簡単に叶うわけではありません。医師としては、まず一度婦人科で検査を受けてみるのもわかりやすいステップのひとつ。頭の中でぐるぐると巡っているならば、まず行動に移してみる、ということもすごく大事。また、このページをパートナーと一緒に読むことでも、きっかけが生まれるかもしれませんね。

妊娠しやすいタイミングって!?

妊娠確率が高い時期に、2〜3日に一度の性交渉をもつことで確率が高まります

※生理が28日周期の場合

「ゆる妊活」 はできることから向き合ってみよう

1.フィジカル面
☑︎ 飲酒や喫煙は控えてる?
☑︎ 自身とパートナーの遺伝性疾患は?
☑︎ 幼少期に接種したワクチンについて
☑︎ 葉酸を摂取する 2.ソーシャル面
☑︎ 妊娠をしたい時期は?
☑︎ 子どもは何人ほしい?
☑︎ 何歳で産みたい?
☑︎ 子育てと仕事は両立する? 3.パートナーシップ面
☑︎ 産休・育休のタイミングは?
☑︎ 子育ての協力先は?
☑︎ 不妊治療に進むなら、 その期間や費用は?


教えてくれたのは…
産婦人科医・医学博士・スポーツドクター 高尾美穂先生 女性のための総合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。婦人科診察を通し、女性の健康で幸せな人生と前向きな選択を後押しすることをライフワークとして、テレビや雑誌など数々のメディアにも出演。

Illustration=waka.zoo Text=Maiko Watanabe

※InRed2026年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

InRed編集部

「35歳、ヘルシーに!美しく! 」をテーマにしている雑誌『InRed(インレッド)』編集部。 “大人のお洒落カジュアル”を軸に、ファッションや美容はもちろん、ライフスタイル全般を網羅。公式ウェブサイト『InRed web』ではライフステージの変化の多い世代ならではの、健康、お金・仕事、推し活に関する情報を発信。お洒落で楽しい毎日に役に立つヒントをお届けしています。

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