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たった1日の日付ミスに、上司が送ってきた画面いっぱいの指導メッセージ

  • 2026.8.2
ハウコレ

上司からの通知音が続けざまに鳴り、開いたメッセージは画面を下までスクロールしないと最後が見えない長さでした。翌日の給湯室で上司が最初に口にしたのは、私が想像もしなかった一言でした。

たった1日のズレに、画面いっぱいの指導文が返ってきた

私は営業事務として、担当営業の資料作成を手伝っています。今日退勤前に、上司にチェックを頼んで送った提案書。ミスは、最終ページの日付欄が、提出先の締切から1日ずれていたことでした。

指摘の内容そのものは、たった一言で終わるはずです。ところが届いた文面は、段落が4つに分かれていました。ミスが後々致命的になる理由、上司自身が若手時代の失敗、これから私が確認をどう変えるべきか。という長文が続いていました。

電車の中で読み返しても、責められている以外に読めなくて

改札を抜けてからも、鞄の中のスマホが気になり続けました。座席に着くとまた画面を開いてしまいます。読み返すほど、指摘は指摘というより、私という人間への評価に見えてきました。「こんな確認漏れは、社会人1年目に済ませておくべき」。そんなふうに書かれていた気がして、もう一度読み直すと、実際にはもっと丁寧な言い回しでした。自宅に帰って食事をあたためる気力もなく、ソファに横になって同じ画面を何度も出したり閉じたりしました。

翌日の給湯室で、上司は先に頭を下げた

出社してからも、上司と目が合いそうになるたびに書類の山へ視線を落としていました。昼、給湯室でマグカップを洗っていると、後ろから声がかかりました。「あのメッセージ、重かったよね。ごめん」。振り向くより先に、私の口からは「いえ……、私、全否定されたのかと思って」という声が漏れていました。上司はマグカップの水滴を見ながら、「同じ思いをしてほしくなかったんだ」と続けました。「俺も昔、同じような日付のミスで、クライアントを1つ失ったんだ」。その言葉で、あの長文の理由が像を結びました。

そして...

指摘は今も届きます。けれど、あの日以来、上司からのメッセージはたいてい短くまとまるようになりました。長い指摘文が届いた日は、たぶん本人が私と同じくらい迷いながら送信ボタンを押しているのだと、今なら思えます。

(20代女性・営業事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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