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「BBQに上司も来るから、感じ良く頼むよ」夫から”スタッフ扱い”された41歳妻が下した“まさかの決断”

  • 2026.4.29
GWに夫婦げんかが発生しやすい原因は?(画像はイメージ)
GWに夫婦げんかが発生しやすい原因は?(画像はイメージ)

GW(ゴールデンウイーク)を迎えました。大型連休になると「普段は我慢できる小さなこと」が火種になって、夫婦げんかがちょこちょこ勃発します。そんな経験ありませんか。

私の運営する夫婦仲相談所でも、GW明けは相談が増えがちです。休みが終わってもモヤモヤとくすぶり続けるケースも。

大型連休の夫婦げんかについて、今のうちに予防対策を考えておくと安心です。休み明けまでモヤモヤを引きずらないためのリカバリー術と、放置することで招くリスクについて解説します。

GWのけんかが増える理由は「2人の時間が増える」から?

連休げんか(私は略して「GWK」と読んでいます)。「連休は一緒にいる時間が長いから相手のムカつくとこが見え過ぎる」という単純な理由ではありません。連休げんかが勃発する理由は次の通りです。

【GWK勃発5つの理由】(1)“理想の連休”のイメージが夫婦で違う一方が「休み=疲労回復」、もう一方が「休み=家事や教育、体験など、家族全体のステップアップ」と捉えていると、違和感が生まれます。

(2)家事・育児の“見えない負担”が連休で露出する平日はルーティンで回っていても、連休は買い物、食事、片付け、子どもたちとのやり取り、イベントも増え”やること”が倍増。しかも欲張ってしまう。

(3)旅行・帰省・レジャーなど「決定すること」が多い渋滞、混雑、予算、予約、増える食事回数、親族対応。疲労と選択の連続で、心の余裕が削れます。疲れているときほど、正当性で相手をねじ伏せがち。

(4)“外の目”が入りやすい(SNS比較、親族、友人)「他の家はとても仲良くバーベキューしている」「うちだけギクシャクしているかも」「仲良しママ友は、1ランク上の宿に泊まるのを自慢している」などと比較すると、相手の言動が必要以上に許せなくなります。

(5)普段は見ない相手の生活癖が見える寝坊、スマホゲーム、飲酒、家事さぼり、だらだら。日頃の短時間ならウヤムヤに見過ごすことが「1週間近くずっとこの調子かい」となり、嫌味なバッシングに変わります。

連休のイザコザは、「日常とは異なる価値観のズレ」が火種となることが多いのです。

事例1:GWの旅行が“判定会”になってしまった

34歳のサヨリさん(仮名)は共働きで、普段はゆっくりする時間がないので連休を楽しみにしていました。何カ月も前から旅行サイトを眺めてニヤニヤ。しかし、福島県の会津温泉旅行を計画するも夫は乗ってきません。

サヨリさんは「せっかくの連休、ガッチリ充実させたい」派。旅程表を作り、移動中の食事は有名店にしたい、移動も効率よく回したいとあれこれ提案しますが、夫は「久々に何も考えず、ぼーっとしたいよ」と。

結局、サヨリさんが宿と電車を価格比較しながら予約。

出発当日、「乗換駅で時間あるから、駅近くのこのそば店で食べよう」とスマホを見せると、夫はスマホでYouTubeを観ながら「そこまで決めなくても、行き当たりばったりでいいじゃん」とそっけない。サヨリさんの怒りスイッチが入りました。

「私がずっと前から全部決めているの、当たり前だと思ってない?」

「いや、頼れるから任せているだけ」と目を見ることなく言い返し、サヨリさんは「ムカつく」と爆発。その日は移動中も2人はお互いにスマホをいじるだけになり、人気そば店に行くことなく、電車で無言のまま駅弁を食べたといいます。

憧れの宿についてもサヨリさんは折れることなく、夫のシラケた態度を攻め続けました。

このケースの本質は、旅行の段取りではありません。サヨリさんは「私が大事にしているもの(連休=特別)」が軽く扱われたと感じ、夫は「休みの回復権」を奪われたと感じました。つまり、連休の目的が夫婦で合意されていなかったのです。

その後も夫婦仲が今ひとつザラつくと相談に来られました。サヨリさんには、次の休みに怒り勃発になる前の“修復の順番”を提案しました。

(1)口論になったら、まず冷却。話さない時間を30分設けること。

(2)休みを充実させたいのか、疲労回復に使いたいのか、どっちも実行したいのかなど、相手の休みの目的を確認する。

(3)旅程を「全部」ではなく「核だけ」決める。予定は1日1つだけ確定するのがポイント。

(4)段取り担当は2人でやろうと伝え、分担する

事例2:“家族サービス”の正体が、夫の承認欲求だったGW

41歳のフミカさん(仮名)は、小学生の子ども2人を育てるパート主婦。GW前、夫からこんな宣言がありました。

「今年のGWは“家族の思い出”作るぞ。予定、全部入れといたから」

カレンダーを見たフミカさんは、思わず固まりました。

1日目:朝5時出発でテーマパーク2日目:夫の友人家族とBBQ(バーベキュー)3日目:夫の実家に帰省(夫の兄夫婦も誘う)4日目:ショッピングモール&外食5日目:子どもの習い事のイベント

休む日がまったくありません。

「せめて1日は家でゆっくりしたい。洗濯もたまるし、寝室の断捨離もGWにすませようと思っていたよ。」と伝えました。

すると夫は眉をひそめて…。

「え、え、え、せっかく俺が段取りしたのに? ダメ出し? なえるわあ」

この言い方に、フミカさんは悲しくなりました。「“なえる”って何? 私は子どもとあなたの添乗員?」と感じたといいます。

とは言え、楽しみたいGW、ここでけんかしても仕方ないと思い沈黙。

GW2日目。バーベキュー当日の朝、夫はスマホを持ちながら、次のように言いました。

「今日、うちの上司も来るって。子どもたちに、ちゃんとあいさつさせてね。フミちゃんも、感じ良く頼むわ」

その瞬間、GWは「家族のため」ではなく、夫の“いい夫・いい父アピール”の舞台なのだと、フミカさんは気付いたといいます。

当日、案の定フミカさんは動きっぱなし。準備段階で、夫からの手助けは約2割。友人家族の妻たちは、”アウトドア苦手系”でフミカさん頼み。

買い出し、下ごしらえ、子どもの着替え、飲み物の補充、片付け。帰りの車中、フミカさんが疲れ切って無言でいると、夫がいら立った声で言いました。

「なんで不機嫌なの?みんな楽しんでいたじゃん。空気悪くしないでくれないかな」

フミカさんは静かに返しました。

「楽しかったのは、あなたでしょ。私は“スタッフ”だった。家族サービスって言うけど、私にサービスしているの、誰もいないよ」

すると夫は語気を強めます。

「なんだよ、俺が予定立ててやってんのに」

この言葉でガッカリ。“予定を立てた”だけで、家族を幸せにした気になっているというそのズレが滑稽で、悲しかったといいます。

結局、翌日、フミカさんは子どもを連れて実家へ。そんな波乱の連休となってしまいました。

何がいけなかったのでしょうか。この夫婦の争点は、「役割の分かち合いと感謝」です。

夫にとっての休みはイベント(外向きの達成)で自分をプロデュースすること。妻にとっての休みは回復(家の中のことのリセット)であり、家事休みです。

ここがかみ合わないままGWに突入すると、妻は“家族の運営担当”になり、夫は“プロデューサー気取り”になります。そして最後に、夫が無意識に放つ「地雷ワード」が炸裂するのです。

GWは夫婦の愛を試す期間ではなく、家族の役割と休日の価値観が露呈する期間です。

休み明けに持ち越さない「リカバリー術」5つ

私はGWげんかの勃発時には、次の5つをおすすめしています。

(1)けんかの最中に“結論”を出さない「離婚」「もう無理」「実家帰る」は言葉の爆弾です。まずは“停止”が最優先。一呼吸して1人でカフェに退避してください。

(2)“事実”と“感情”を分ける「あなたはいつも私を家事担当として軽く見ている」という解釈ではなく、「旅行の段取りを任せっぱなしにされたと感じて寂しかった」。こう言い換えるだけで、相手がけんかモードになりにくくなります。

(3)謝ろうと思ったら皮肉っぽく伝えない「全部私が悪いよねー」より、「◯◯という言い方で傷つけたね、ごめん」の方が効きます。修復は勝敗決めではなく、関係の回復です。

(4)仲直りの“儀式”を決める「一緒にコーヒーを飲む」「散歩する」「同じソファに並んで座る」など、短い儀式でOK。

(5)連休の最後の夜に“5分だけ振り返り会”「次の連休は、何を増やす?何がイマイチだった?」と作戦会議をして終えると、休み明けに引きずりにくいです。

不仲を放置すると“静かな夫婦崩壊”につながる

「時間が解決するだろう」と放置するのは逆効果です。不満が沈殿すると、会話が減り、スキンシップが減り、相手の行動が全部“敵意”に見えてくるからです。

夫婦関係は「修復しない習慣」で確実にもろくなってゆくのです。“謝って終わり”を繰り返しても進歩がありません。

人生100年時代です。夫婦関係がもろくなる前に、けんか回避の仕組みを考えて、100年続く、愛たっぷりの夫婦に更新しましょう。

「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美

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