1. トップ
  2. エンタメ
  3. 結婚式当日に新郎に逃げられ、海の家で三角関係へ。モデル出身・美人女優の海物語

結婚式当日に新郎に逃げられ、海の家で三角関係へ。モデル出身・美人女優の海物語

  • 2026.8.22

 

undefined
2013年6月、フジテレビ系ドラマ『SUMMER NUDE』記者発表会に登場した香里奈(C)SANKEI

香里奈が海辺の作品でまとってきた衣装は、そのまま物語との距離を映している。看護師の制服、花嫁のドレス、店を切り盛りする女性の普段着。華やかな顔立ちは変わらないが、画面の中の居場所は少しずつ変わった。

モデルとして鍛えた立ち姿があるから、前へ出ても、誰かの隣へ下がっても、香里奈の位置はひと目で分かる。海辺の三作は、その強みを別々の角度から使っている。

白衣で海から戻る人を待つ

2004年公開の映画『海猿 ウミザル』で、香里奈は看護師の松原エリカを演じた。海上保安官・仙崎大輔役は伊藤英明。仙崎と伊沢環菜(加藤あい)の恋、潜水士たちの訓練と救助が物語の中心にある。

エリカは海へ潜る側ではない。環菜の友人として、救助へ向かう人と、その帰りを待つ人の近くにいる。壮大な海の場面が続く作品で、白衣の香里奈がいる場所には病院の日常が戻ってくる。

2010年公開の『THE LAST MESSAGE 海猿』でも同じ役を続けた。モデル出身の端正な佇まいは、救助劇の華やかな飾りにはならない。慌ただしい現場で姿勢を崩さずに立つことで、待つ時間の長さを見せる。

海へ出る人を送り、戻った人を受け止める。香里奈の白衣は、救助の向こうにある生活を画面へ置いた。

ドレスのまま、恋の中心へ

2013年放送のフジテレビ系ドラマ『SUMMER NUDE』で、香里奈の立ち位置は大きく前へ出る。演じた千代原夏希は、結婚式当日に新郎から逃げられた花嫁で、イタリア料理店の元シェフ。山下智久演じる三厨朝日に、その瞬間を撮影されるところから物語が動く。

朝日は、突然居なくなった恋人を忘れられない人物。戸田恵梨香演じる谷山波奈江は、そんな朝日を長く思い続けている。そこへ、ドレス姿で人生の予定を失った夏希が入ってくる。やがて夏希は朝日からの紹介で海の家で働く。

香里奈の直線的な立ち姿には、傷ついても人前で崩れまいとする夏希の強がりが似合う。海の家で料理を作るようになると、ドレスの非日常は消え、働く身体が前へ出る。恋を待つのではなく、自分の居場所を手で立て直していく。

結婚式場では置き去りにされた女性が、海の家では店と物語の中心に立つ。香里奈の華やかさは、夏希の再出発を遠くからでも見えるものにした。

海沿いの店で、人を迎える

2019年公開の映画『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』では、香里奈は南田沙織を演じた。舞台は種子島。吉沢悠演じる梅原光太郎が、サーフィンと再び向き合う物語である。

沙織は海沿いのカフェのオーナー。島へ来た人を受け入れ、地元の人たちが集まる場所を守る。『SUMMER NUDE』では失意の中で海辺へやって来た香里奈が、ここでは店を構え、やって来る人を迎える側にいる。

主役の隣で姿を消すわけではない。長身のシルエットと落ち着いた視線が、カフェの空間を締める。相手の話を受ける場面でも、沙織がそこに根を張っていることが伝わる佇まい。

海辺へ流れ着いた夏希から、海辺で人を待つ沙織へ。香里奈の立ち姿は、恋の渦中にいる人と、その先で誰かを迎える人の両方に使われた。

海辺に置かれた三つの輪郭

看護師のエリカは白衣で救助の外側に立ち、夏希は海の家で三角関係の中へ入る。沙織はカフェのカウンター越しに人を迎える。

同じ海辺でも、香里奈は同じ場所にいない。見守る人、傷ついた当事者、戻ってきた人を受け止める店主。最後に残るのは総括より、白衣、ドレス、カウンターの三つの輪郭。どの場所でも、香里奈は背筋を伸ばして立っている。


※記事は執筆時点の情報です

の記事をもっとみる

注目コンテンツ