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80か国・360都市を巡って選んだ【生活の拠点】とは?GACKTの世界規模の活動

  • 2026.8.19
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2026年5月、ツアー「GACKT 魔王シンフォニー 2026 -INFINITY- organized by billboard classics」の取材会に出席したGACKT(C)SANKEI

暮らす国を決めるために、約80か国、360都市を見て回る。普通なら旅の途中で疲れてしまいそうな数だ。そこまでして生活の場を選んだのが、歌手で俳優のGACKTである。

フジテレビの月9『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』で主演を務める彼の、マレーシアの家や南国での暮らしは華やかに映る。けれど、この人の海外生活は、のんびり腰を落ち着ける話だけでは終わらない。日本で歌い、海を渡って暮らし、また別の国の舞台へ向かう。

約80か国を見て選んだ家と、6か国を回るステージ。GACKTの生活は、いつも大きな移動の中にある。

360都市を見て、日常の場所を決めた

GACKTが海外で暮らす場所を探し始めたのは、ソロ活動を始めた2000年前後だという。気になる国へ行き、街を歩く。人と会い、食べ、空気を確かめる。そうして選んだ生活拠点の一つがマレーシアだった。

本人が挙げたのは、人の明るさや食事、暮らしやすさ。派手なイメージとは少し違う。毎日を気分よく過ごせるかという、かなり地に足のついた理由だ。

マレーシアに家があっても、仕事の場所は一つではない。日本の公演や撮影に参加する。海外のステージにも立つ。終われば家へ戻り、次の仕事が来ればまた海を渡る。「海外で暮らす」という言葉から浮かぶ静かな定住と、GACKTの実際の動きには、ずいぶん距離がある。

歌い、映画をつくり、役の中へ入る

この人の中心にあるのは音楽だ。1999年、ミニアルバム『Mizerable』でソロ活動を始めた。同年の『Vanilla』はスマッシュヒットした。声や衣装だけではない。楽曲からステージまで、一つの世界として作り込む歌手だった。

世界を丸ごと作りたい気持ちは、映画にも向かった。2003年公開の『MOON CHILD』では原案を出し、脚本と主演も担当。架空のアジア都市を舞台にした物語を、自分で立ち上げた。ハリウッド映画『BUNRAKU』や、インドネシアの特撮作品『Bima Satria Garuda』にも出演している。

2019年公開の映画『翔んで埼玉』では、麻実麗役で二階堂ふみとダブル主演。現実離れした衣装も設定も、GACKTが入ると妙に本気に見える。大げさな世界を笑いに崩さず、そのまま立たせられる人だった。

音楽、映画、海外制作。分野が変わっても、用意された一部分だけで済ませず、世界観ごと引き受ける。そこがGACKTの仕事に共通している。

戻る家があり、また世界へ出る

2025年の『GACKT PHILHARMONIC 2025』では、長く歌ってきた曲をオーケストラで組み直した。25周年は懐かしい曲を並べるだけの場にならない。知っている歌を、違う音で立ち上げ直した。

2026年、GACKT YELLOW FRIED CHICKENzはワールドツアーへ。日本、メキシコ、ブラジル、チリ、韓国、香港の6つの国と地域を回った。移動は約4万5000キロ。国内では『LAST SONGS 2026』や、8都市を巡るオーケストラ公演も続いた。

ソロ27年目にして、代表曲は新しい編成になり、ステージは再び国境を越えた。暮らす場所を選んでも、表現する場所までは狭めない。


※記事は執筆時点の情報です

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