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兄の初恋相手にも、職場の先輩にも一直線。年上女性を追いかける眞栄田郷敦が演じた“恋愛遍歴”

  • 2026.8.11
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2018年10月、ファストインテリアブランド「LOWYA」のイメージキャラクター就任記者発表会見に登場した眞栄田郷敦(C)SANKEI

17歳の高校生が恋をしたのは、10歳年上の離婚したばかりの女性。しかも彼女は、自分の兄がかつて思いを寄せていた相手でもあった。

普通なら、年齢差だけでもためらいそうな状況だ。しかし、眞栄田郷敦が演じる年下の男は引かない。むしろ相手が大人であるほど、迷いのない視線と行動で距離を縮めていく。

眞栄田の役柄を振り返ると、そんな「年上に恋する年下」の系譜が浮かび上がる。高校生から謎めいた青年、職場の後輩へ。立場が変わっても、恋に対して待ちの姿勢を取らないところは変わらない。

10歳差も兄の存在もお構いなし

その印象を決定づけたのが、2021年放送のTBS系ドラマ『プロミス・シンデレラ』だ。眞栄田が演じた片岡壱成は、老舗旅館の次男で裕福な家庭に育った高校生。二階堂ふみ演じる桂木早梅は、夫の不倫によって家を飛び出し、無一文になった27歳の女性だった。

2人の出会いは、甘い恋愛とは程遠い。壱成は早梅に金をちらつかせ、用意した課題をクリアさせる「リアル人生ゲーム」を仕掛ける。生意気で、人を試すような態度ばかり。ところが早梅と過ごすうち、壱成の感情は遊びでは済まなくなっていく。

厄介なのは、10歳という年齢差だけではない。早梅は、壱成の兄・成吾が学生時代に思いを寄せていた初恋の相手でもある。

つまり壱成が踏み込んだのは、年上女性との恋であると同時に、兄弟の過去まで絡んだ三角関係だった。それでも壱成は、大人らしく身を引くのではなく、高校生らしい不器用さのまま正面からぶつかっていく。

強い口調とは裏腹に、早梅の前では嫉妬も焦りも隠し切れない。大柄でワイルドな眞栄田が見せる幼さが、壱成を単なる強引な年下男子では終わらせなかった。

あと3回でも、恋を止めない

『プロミス・シンデレラ』の前年にも、眞栄田は年上女性の心を揺らす青年を演じている。

2020年放送のカンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『あと3回、君に会える』で演じたのは、道林征史郎。山本美月演じる29歳の玉木楓と出会う、どこかつかみどころのない年下の青年だ。

この物語では、人の背中に「その人とあと何回会えるか」という数字が見える。楓と征史郎の間に残されていたのは、わずか3回だった。

『プロミス・シンデレラ』では、年齢差や兄の存在が恋を難しくした。一方の征史郎に立ちはだかるのは、最初から限りが見えている関係だ。それでも眞栄田が演じる年下の男は、残り回数を理由に気持ちを遠ざけない。

別れが近いからこそ、一度の出会いを濃くする。相手の人生に突然入り込み、忘れられない余韻を残す姿には、壱成とは違う静かな積極性があった。

職場に移っても「年下」は引かない

学生を卒業しても、この系譜は途切れない。2020年にParaviで配信された『私の部下のハルトくん』で、眞栄田は製薬会社の新入社員・瀬川遙人を演じた。TBS系ドラマ『私の家政夫ナギサさん』から生まれたスピンオフで、本編では年上の先輩・陶山薫との関係が描かれていく。

壱成のような10代の勢いでも、征史郎のようなミステリアスさでもない。今度は組織の中で「部下」という立場から、年上の女性へ近づいていく。

高校生と大人、出会える回数が限られた男女、先輩と後輩。3作品では関係も空気も異なるが、眞栄田が演じる年下の男には共通点がある。年齢や立場を言い訳にせず、自分のほうから相手の懐へ入っていくことだ。

年上女性に守られるだけの存在ではない。若さを武器にしながら、ときには相手の迷いまで押し切ってしまう。その危うさと真っすぐさが同居するからこそ、眞栄田郷敦の「年下」は印象に残る。

兄の初恋相手でも、あと3回しか会えない相手でも、職場の先輩でも構わない。眞栄田が演じてきた年下の男たちは、恋の難しさを数える前に、まず一歩を踏み出してしまうのだ。


※記事は執筆時点の情報です

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