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新入生を退会させた俺が、同時に動いていた場所

  • 2026.8.1
ハウコレ

膨らんでいく悪い噂と、後輩を守るための決断。返信のメッセージには、恨まれる覚悟と俺なりの誠意を込めるつもりでした。

テニスをしに来た新入生

俺が入っている大学のテニスサークルは、今や飲みサークルとして名前が売れていました。それでも新歓のたびに数人は本気でテニスをやりたい新入生が入ってきます。今年の1年生の彼女もその1人でした。「体育の授業でやってみたら楽しくて」と屈託なく話す姿を見て、俺はできる範囲でコートに連れ出すようになりました。ラケットの握り方を教える時の真剣な横顔は、俺自身がこのサークルに入った頃を思い出させました。

広がっていた悪い噂

運営の末席にいた俺の立場から見ても、サークルの空気は年々おかしくなっていました。他学部の同期から聞かされたのは、うちが新歓で新入生を潰す集まりとして警戒されているという話でした。実際、去年の1年生が飲み会でひどい目に遭って辞めていったのを、俺は止められませんでした。彼女を同じ目に遭わせるわけにはいかない。運営陣に何度も掛け合いましたが、「大袈裟だ」「そういうものだ」と流されるばかりでした。

一方的に守る選択

迷った末、俺は彼女をグループチャットから退会させました。事前に説明すれば止められる気がして、勝手に外したのです。数日後、彼女からメッセージが届きました。先輩にだけ、聞いてもいいですか、と切り出された瞬間、悪いのは俺の方だと分かりました。俺は「変な形で君に嫌な思いをさせたくなかった」と、正直に事情を書きました。恨まれても仕方ないと覚悟しながら、送信ボタンを押しました。

そして...

返信を待つ間に、俺は同じ学年の数人へ「別でテニスサークル作ろうと思ってるんだけど、よかったら来ない?」と声をかけて回っていました。返事はまだ来ません。それでも、あのコートで彼女がラケットを振る場所をもう一度作れるなら、断られてもいいと思っていました。

(20代男性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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