1. トップ
  2. 住まい
  3. お盆の帰省で「なんか壊れたよ」孫が走って響いたミシッという音…50代夫婦が実家で見過ごしていた“床の異変”

お盆の帰省で「なんか壊れたよ」孫が走って響いたミシッという音…50代夫婦が実家で見過ごしていた“床の異変”

  • 2026.8.22
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

長く暮らしている家では、床のきしみや建具の動きなど、少しずつ進む変化には意外と気付きにくいものです。特に築年数が経っていると「古い家だからこんなものだろう」と、いつの間にか慣れてしまうこともあるでしょう。

しかし、お盆や夏休みに子どもや孫が帰省し、普段とは違う人数で過ごしたことをきっかけに思わぬ異変に気付くケースがあります。

今日は、お盆に家族が集まったことで、それまで見過ごしていた実家の“床の異変”が発覚した一家のエピソードをご紹介します。

久しぶりに孫たちが集まったお盆

Aさんの両親は50代後半の夫婦で、築年数の経った戸建て住宅に2人で暮らしています。

普段は夫婦2人だけのため、家の中は静かなもの。廊下を何度も行き来したり、家の中を走り回ったりすることもほとんどありません。

そんな実家に、お盆を利用してAさん一家が帰省しました。

久しぶりに祖父母の家へやってきた孫たちは大喜び。到着して間もなく、部屋から部屋へ走ったり、廊下を行ったり来たりと、いつもは静かな家の中が一気ににぎやかになりました。

そのときです。廊下を走っていた孫がある場所を踏んだ瞬間、床から「ミシッ」と大きな音が響きました。

「なんか壊れたよ」

孫の声に家族も一瞬驚きましたが、「床が鳴っただけだろう」と、そのときは誰も深く気に留めませんでした。

ところが、その後も孫が同じ場所を通るたびに「ギシッ」「ミシッ」と音がします。何度も繰り返すうちに、Aさんも次第に気になり始めました。

気になったAさんが両親に尋ねると、以前から同じ場所で少し音がしていたことが分かりました。両親は毎日使っている廊下だったため、多少のきしみは築年数によるものだと思い、いつの間にか気にしなくなっていたそうです。

「ここ、少し沈んでない?」大人が歩いて気付いた違和感

孫たちが何度も同じ場所を通るため、気になったAさんも自分で廊下を歩いて確かめてみることにしました。音がしていた場所に足を乗せ、ゆっくりと体重をかけます。

すると、「ギシッ」という音とともに、足元がわずかに沈むような感覚がありました。

「ここ、少し沈んでない?」

Aさんの言葉を聞き、家族も代わる代わる同じ場所を歩いてみます。すると、やはり床がわずかに沈むような違和感があったそうです。両親は毎日この廊下を使っていましたが、床の変化が少しずつ進んでいたため、いつの間にかその感覚に慣れてしまっていたのでしょう。

普段は夫婦2人が静かに行き来するだけの廊下も、お盆の帰省中は孫たちが走り、大人も何度も行き来します。いつもとは違う人数で過ごしたことでそれまで見過ごしていた床の異変が、はっきりと家族の目に留まったのでした。

帰省後に点検すると一部にシロアリ被害が

お盆が過ぎたあとも床の違和感が気になったAさんの両親は、住宅会社と専門業者へ相談し、床周辺を点検してもらうことにしました。

その結果、一部にシロアリによる被害が見つかったそうです。

床は表面に見えている床材だけでなく、その下にある下地などによって支えられています。見た目に大きな変化がなくても、内部で劣化や被害が進んでいるケースも。Aさんの実家では、床材だけでなく下地などの状態も確認したうえで、必要な範囲を補修することになりました。

それまで両親は普通に生活できていたため、住まいに大きな問題が起きているとは考えていなかったそうです。

もしも、お盆に孫たちが走り回って床の異変に気付かなければ、そのまま生活を続け、発見がさらに遅れていたかもしれません。にぎやかな家族の帰省が、結果として長年暮らしてきた実家の異変に気付くきっかけとなったのでした。

普通に暮らせるから大丈夫と思わないことが大切

床がきしんだり、踏んだときに沈むように感じたりしても、必ずしもシロアリが原因とは限りません。

床材や下地の劣化、湿気など、さまざまな原因が考えられます。そのため、音や感触だけで原因を判断せず、気になる場合は専門家に状態を確認してもらうことが大切です。

また、毎日同じ家で暮らしていると、少しずつ進む変化には気付きにくくなります。床の沈みや階段のきしみ、建具の開けにくさなども、いつの間にか「昔からこんなものだった」と慣れてしまうことがあるでしょう。

お盆や夏休みで久しぶりに実家を訪れた際、以前とは違うと感じる部分があれば「古い家だから」と済ませず、家族に確認してみるのも一つの方法です。

特に築年数が経過した実家では、帰省を、住まいの状態を見直す機会にしてみましょう。普段暮らしている家族が気付かなかった小さな異変も、久しぶりに訪れた家族だからこそ気付ける場合があります。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ