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隣人「今夜だけ停めさせて」快諾した結果…お盆の数日間、30代男性が自宅駐車場で後悔したワケ

  • 2026.8.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

お盆や夏休みになると、普段は静かな住宅街でも帰省や来客によって見慣れない車が増えることがあります。自宅の駐車場に空きがあれば、近所の方から一晩だけ車を停めさせてほしいと頼まれることもあるかもしれません。日頃から付き合いのある相手なら、善意で引き受ける方もいるでしょう。

しかし、一度の善意がきっかけとなり、いつの間にかお互いの認識にズレが生じてしまうこともあります。

今日は、お盆の帰省をきっかけに自宅の駐車スペースを貸したことで、隣人との関係まで変わってしまったAさんのエピソードをご紹介します。

「今夜だけ」と頼まれたお盆休み

これは、私の近所に住む方のエピソードです。

30代のAさんは、妻と子どもと戸建て住宅で暮らしています。自宅には2台分の駐車スペースがありますが、所有している車は1台だけ。普段は1台分が空いている状態でした。

ある年のお盆休み、Aさんが自宅にいると隣人から声をかけられます。

「子ども家族が車で帰省してくるんだけど、今夜だけ空いているところへ停めさせてもらえない?」

Aさん一家と隣人一家は子ども同士が仲良く、大人同士もときどき一緒にお酒を飲むような間柄でした。普段から付き合いがあるうえ駐車スペースも空いていたため、Aさんは快く了承します。

その日の夕方、隣人宅へ帰省してきた家族の車がAさん宅の空いているスペースに停められました。

ところが翌朝、Aさんが外へ出ると、前日の車がまだ停まっています。

「朝には移動すると思っていたけど、まだいるんだな…」

少し気になったものの、せっかく家族が集まっているお盆休みです。わざわざ声をかけるほどでもないだろうと、そのままにしました。

しかし、昼を過ぎても車は動かず、夕方になっても同じ場所に停まったまま。結局、一晩だけのはずだった駐車は、その後も数日間続いたそうです。

Aさんも途中で気になっていましたが、「せっかくの帰省中だし、今さら言うのもな…」となかなか切り出せません。

こうして最初の年は、何も伝えないまま数日間駐車スペースを貸す形で終わりました。

翌年は「今年もいいよね?」と頼まれることに

それから1年後、再びお盆の時期がやってきました。

隣人との何気ない会話のなかで、今年も子ども家族が帰省すると聞いたAさん。すると、その流れで「今年も停めさせてもらっていいよね」と声をかけられたそうです。

前年に数日間貸していたこともあり、Aさんは一瞬返事に迷いました。

「去年も貸したし、今年だけ断るのもな…」

結局、今回も駐車スペースを貸すことに。

お盆に入り、再びAさん宅の空いているスペースに車が停まります。しかし、今年は前年にはあまり気にならなかった不便さが目につくようになりました。

ある日、家族で買い物へ出かけようと車に乗り込んだときのことです。隣には帰省客の車が停まっており、いつもより車同士の間隔が狭くなっていました。

子どもが勢いよくドアを開けないよう注意し、自宅の車を出す際も隣の車との距離を確認しながら、ゆっくりとハンドルを切ります。

帰宅したときも同じです。隣の車にぶつけないよう位置を確認しながら駐車しなければならず、普段なら何も考えずにできる車の出し入れにも気を遣うようになりました。

自分の家の駐車場なのに、外出するたびに隣の車を気にしなければならない。そんな状況が続くうちに、Aさんのなかには少しずつモヤモヤが積み重なっていったそうです。

それでも、前年に何も言わず数日間貸した手前、今さら言い出すのも気が引けました。

「数日のことだから」

そう自分に言い聞かせ、この年も何も伝えないままお盆休みを終えました。

「最初にきちんと伝えておけばよかった」と後悔

さらに翌年のお盆が近づくと、状況は少しずつ変わっていました。

帰省客がいつ来て、いつ帰るのか。何日間車を停めるのか。そうした詳しい日程を確認しないまま、今年もAさん宅の空いているスペースを使うことが“当たり前”のようになっていたそうです。

ここでAさんは、これまで曖昧にしてきたことが気になり始めました。

「最初は“一晩だけ”という話だったはずなのに…」

とはいえ、前年も前々年もAさん自身が了承しています。隣人からすれば、毎年お盆には駐車スペースを借りられると受け止めていた可能性もあります。

このまま何も伝えなければ、来年も、その翌年も同じことが続くかもしれない。そう考えたAさんは、今後は駐車スペースを貸さないことを伝えると決めました。

「こちらも駐車場を使うことがあるので、今後は貸せません」

突然の申し出に、隣人は少し驚いた様子だったといいます。言い争いになったわけではありませんが、その後しばらくは顔を合わせても以前のように世間話をすることがなくなり、挨拶を交わす程度の関係になってしまいました。

近所付き合いを悪くしたくないという気持ちから曖昧にしていたことが、結果的にお互いの認識にズレを生じさせてしまったのです。

駐車スペースを貸すなら最初に条件を明確に

自宅の駐車スペースを貸したことをきっかけに、帰省や来客のたびに利用を頼まれることがあります。一時的に貸す場合は、利用できる期間や駐車位置などを最初に明確にしておくことが大切です。

また、一度了承しても、その後の状況が変わった場合は、早めに意思を伝えましょう。

今回のAさんも、条件を曖昧にしたまま駐車スペースを貸したことを反省しています。お盆や夏休みなどで駐車スペースを貸し借りするときは、最初にお互いの認識を合わせておくことがトラブル防止につながります。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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