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医師「重大な病気が隠れている」→実は『腎臓がん』のサインかも…“ただの腰痛”と思われがちな「意外な症状」とは?

  • 2026.8.30
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「ただの腰痛だから、湿布を貼って様子を見よう」と、日常のよくある痛みとして見過ごしていませんか?

実は、長引くしつこい腰痛の背景には、重大な病気が隠れていることがあります。その一つが「腎臓がん」です。

なぜ腰痛から腎臓がんが見つかることがあるのでしょうか。そして、一般的な腰痛と何が違うのでしょうか。今回は、泌尿器科の専門医である小内友紀子さんに、腎臓がんと腰痛の意外な関係や、痛みが起こるメカニズムについて詳しく解説していただきました。

腰痛がある時点でステージ3以上?腎臓がんと痛みのメカニズム

---腎臓がんで腰痛が起こるというのは本当でしょうか。腰痛がある場合、がんの進行度はどのくらいなのでしょうか。

小内友紀子さん:

「腎臓がんは最近では検診などで偶然発見される機会が増えたため、症状がでてみつかる方は全体の3割程度とされています。

一般的に腰痛の多くは筋肉や骨などに原因がありますが、腎臓がんに起因する腰痛がでてみつかる時点で腎臓の外に腫瘍が浸潤していたり、骨など他の臓器に転移している可能性があります。腎臓の外に腫瘍が浸潤している場合はステージ3、他の臓器に転移しているとステージ4になります。最近は腎臓がんの薬物療法も長期にわたり有効性の高いものが出てきているのですが、できれば予後の良いステージ1で見つけたいものです。

腎臓がんが浸潤して痛みが出るメカニズムは、腎臓の被膜が伸びて痛みを感じる場合と、周囲の筋肉や骨などに浸潤して痛みが生じる場合、神経そのものに浸潤・圧迫して痛みが生じる場合があります。

骨に転移して痛みが生じるメカニズムとしては、腫瘍が骨を破壊したり、腫瘍細胞の周囲の物質により、骨の神経が痛みを感じやすくなったりします。」

見逃してはいけない!一般的な腰痛と「がんの痛み」の違い

---日常的な腰痛と、腎臓がんによる腰痛はどのように見分ければ良いでしょうか。また、放置するとどのようなリスクがありますか。

小内友紀子さん:

「ちょっとした腰痛は日常ありふれた症状ですが、ずっと同じ部分が痛む、しばらく様子をみても良くならないようなしつこい痛みの場合は、他に原因が隠れていることがあります。

腎臓がんの痛みが原因の場合は、その場しのぎの対応を続けることで、がんがさらに大きくなり発見が遅れるリスクになります。」

腰痛以外の注意すべき症状と、医療機関を受診する目安

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---腰痛のほかに注意すべき症状はありますか。また、どのくらいの期間痛みが続いたら病院へ行くべきでしょうか。

小内友紀子さん:

腰痛以外に微熱や血尿が見られる場合、やはり腎臓など泌尿器科の病気が隠れている可能性が高くなります。血尿や発熱などの明確な症状を伴う場合は、1ヶ月待たずに直ちに医療機関を受診してください。

腎臓は後腹膜といって背中の方にあるため、やせた筋肉の少ない方を注意深く診察するなどしないと、通常外からはさわれません。

片方の腰痛が1ヶ月以上続くような場合は医療機関を受診し、相談されることをおすすめします。

ただの腰痛と放置せず、気になる症状や長引く腰痛は泌尿器科へ

日常的に起こりやすい腰痛ですが、ずっと同じ部分が痛んだり、様子を見ても良くならなかったりする「しつこい痛み」には、腎臓がんなどの病気が隠れているリスクがあります。その場しのぎの対応で放置してしまうと、がんの発見が遅れる原因にもなりかねません。

特に、腰痛に伴って微熱や血尿が見られる場合は様子を見ずにすぐ受診することが重要です。また、他の症状がない場合でも片方の腰痛が1ヶ月以上続く場合は見逃さず、早めに医療機関を受診して専門医に相談しましょう。


監修者:小内友紀子 公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士 女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。 【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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