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医師「すぐに泌尿器科を受診して」→実は『精巣がん』の初期症状かも…見落としてはいけない「危険なサイン」とは?

  • 2026.8.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「なんだか片方の精巣に違和感があるけれど、痛くないし放っておいても大丈夫だろうか?」そんな不安や疑問を抱えたことはありませんか。

実は、20代から40代という若さで発症のピークを迎える、男性特有のがんが存在します。それが「精巣がん」です。

発症するのはごく稀な病気ではありますが、もし進行して転移が見つかると、長期にわたる治療が必要になることもあります。「なぜ若いうちに発症しやすいのか?」「自分にはそのリスクがあるのだろうか?」など、その実態については詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。

今回は、泌尿器科の専門医である小内友紀子さんに、精巣がんのリスク因子から見逃してはならない初期症状、そして具体的なセルフチェック方法まで詳しく解説していただきました。

「精巣がん」のリスク因子とは?

---精巣がんとは、どのような病気なのでしょうか?また、どのような人に発症しやすいといったリスク因子はあるのですか?

小内友紀子さん:

「男性の精子を作る臓器である、「精巣」にできる「精巣がん」という病気があります。

10万人あたり数人のごく稀な病気ではあり、一般的に20代〜30代後半(精巣癌診療ガイドライン2024年版では30-40歳台)と、若い世代に発症のピークがあるのが特徴です。

父親が精巣がんであれば4倍のリスク、兄弟が精巣がんであれば8倍のリスクがあるとされています。また、生まれた時に精巣が陰嚢内に降りていない、「停留精巣」という病気も精巣がんの危険因子とされています。停留精巣の方でも、早期に精巣固定術(精巣を本来の陰嚢内に下げる手術)を行わなかった場合、精巣がんのリスクが高まると報告されています。

片方の精巣にがんができた場合は、逆側の精巣にもがんができる可能性が高くなるといわれているので、停留精巣で手術後の場合や、片方の精巣をがんで摘出した場合は自分で普段触診しておくことが推奨されています。また、外国の報告ですが、高身長が精巣がんの危険因子とされています。」

痛みのない腫れに注意?精巣がんの症状と治療法

---精巣がんを疑うべき症状には、どのようなものがありますか?また、治療はどのように行われるのでしょうか?

小内友紀子さん:

「精巣がんの場合、精巣が痛みなく大きくなることが多いです。特にごつごつと固い塊を左右どちらかの陰嚢に触れる場合は、進行が早い場合もあるため、放置せずすぐに泌尿器科を受診されることをおすすめします。

痛みや発熱を伴う場合、精巣上体炎など他の病気の場合もありますが、精巣がんの場合もないわけではありません。 早く発見すれば転移なく、精巣摘出の手術だけですむ場合もありますが、転移がみつかると精巣摘出手術に引き続いて、化学療法(抗がん剤)を数ヶ月単位で受けなくてはいけないこともあります。」

日々の「触診」が鍵?健康な状態とセルフチェックの方法

---早期発見のために、日頃からどのようなことに気をつければよいでしょうか?パートナーができるサポートについても教えてください。

小内友紀子さん:

「精巣は左右にあり、通常はだいたい同じサイズで弾力のある縦長の臓器です。おすすめのセルフチェック時期は、お風呂上がりなど皮膚が緩んでいるタイミングです。両手で精巣を包み込むように持ち、親指と人差し指で優しく転がしながら、左右の大きさの違いや、硬いしこり・不自然な凹凸がないか確認しましょう。

極端に片方が大きくなったり、他の部分と違う硬いしこりを触れる場合は早めに泌尿器科を受診されてください。パートナーの方が触れる場合も、同様にいつもと違う大きさ、硬さの場合は泌尿器科の受診をすすめて差し上げてください。」

日頃のセルフチェックとパートナーとの協力で早期発見を

精巣がんは若年層に多い病気ですが、早期に発見できれば転移がなく、精巣の摘出手術のみで治療を終えられる可能性があります。

そのためには、入浴時などを利用して日頃から自分の精巣の大きさや硬さを把握し、少しでも違和感があれば迷わず泌尿器科を受診することが何よりも重要です。 また、自分自身では気づきにくい変化であっても、パートナーの協力によって早期受診につながることがあります。

明日からでも実践できる毎日の触診や、パートナーとの健康への気遣いを通じて、健やかな生活を守っていきましょう。


監修者:小内友紀子

公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士 女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。

【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医"

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