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『緑茶』と『麦茶』夏の水分補給に良いのはどっち?→管理栄養士がズバリ回答。意外と知られてない“正しい飲み分け方”とは?

  • 2026.8.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

夏は汗で水分が失われやすく、熱中症のリスクも高まる季節です。「こまめに水分補給をしなくては」と思いつつも、「水分補給には緑茶と麦茶、どっちがいいの?」と迷うことはありませんか?実は、どちらも同じように水分補給として飲んでいいわけではなく、それぞれの特徴に合わせた「正しい飲み分け方」があります。

そこで今回は、管理栄養士の工藤まりえさんに、夏の水分補給の基本や、緑茶と麦茶の上手な使い分けについて詳しく解説していただきました。これさえ読めば、この夏を健やかに乗り切るための飲み方が分かります。

夏の水分補給、麦茶と緑茶はどちらを選ぶのが正解?

---夏の水分補給として、麦茶と緑茶ではどちらを選ぶのが良いのでしょうか?それぞれの特徴や選び方の基準を教えてください。

工藤まりえさん:

「夏は汗で体内の水分が失われやすい季節です。水分が不足すると血液中の水分も減り、血液がドロッとした状態になって流れが悪くなります。その結果、心臓や血管に負担がかかるだけでなく、体温調節もうまくできず、熱中症のリスクも高まります。特に高齢者は喉の渇きを感じにくく、子どもは体温調節機能が未熟なため、こまめな水分補給が欠かせません。

そこで、『水分補給には緑茶と麦茶、どっちがいいの?』と迷うこともあるかもしれません。

毎日の水分補給に、万能なのは麦茶です。カフェインを含まないので、小さな子どもから高齢者、妊婦まで安心して飲めます。時間帯を気にする必要もなく、夏はもちろん、季節を問わず水分補給の基本として取り入れたい飲み物です。

一方、健康効果を期待するなら、緑茶がおすすめです緑茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があり、酸化ストレスを抑えて血管の健康維持に役立つとされています。また、食後の血糖値上昇を緩やかにしたり、脂肪吸収を抑えたりする働きもあり、生活習慣病予防のために積極的に取り入れたい飲み物です。

つまり、『水分補給のベースは麦茶』『血管ケアも意識するなら緑茶』というのが基本の考え方です。それぞれの特徴を思い起こしながら、選んでいただけたらと思います。」

緑茶を水代わりにたくさん飲むのはNG?カフェインの影響と注意点

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---緑茶は健康効果が高いとのことですが、体にいいからと水代わりにたくさん飲んでも問題ないのでしょうか?

工藤まりえさん:

「緑茶は健康効果が期待できる飲み物ですが、『体にいいから』と水代わりにたくさん飲めばよいというわけではありません。

その理由の一つがカフェインです。カフェインには利尿作用があるため、人によっては尿量が増え、水分が失われやすくなることがあります。ただし、この作用の現れ方には個人差が大きく、普段からカフェインを摂り慣れている人では影響が小さいこともあります。そのため、『緑茶を飲むと脱水になる』と過度に心配する必要はありません。

一方で、気を付けたいのは1日のカフェイン摂取量です。朝にコーヒーを飲み、日中は紅茶や緑茶、午後はエナジードリンクというように、さまざまな飲み物からカフェインを摂っている人は少なくありません。そこへ夏の水分補給として緑茶をたくさん飲むと、知らないうちにカフェインを摂り過ぎてしまう可能性があります。

カフェインの過剰摂取は、動悸や不眠、胃の不快感などを招くことがあります。普段からコーヒーやエナジードリンクを飲む習慣がある方は、緑茶は1日に数杯程度を目安にし、水分補給の中心は麦茶や水などのノンカフェイン飲料にすると安心です。緑茶は『たくさん飲む』のではなく、『毎日適量を続ける』ことが、健康効果を上手に取り入れるポイントです。」

緑茶と麦茶を賢く使い分けるコツと、おすすめの飲み方

---日常の中で、具体的にどのように麦茶と緑茶を使い分ければ良いでしょうか?おすすめの飲み方や代替案もあれば教えてください。

工藤まりえさん:

夏の水分補給は麦茶を基本にしながら、健康習慣として緑茶を取り入れるのがおすすめです。

麦茶はカフェインを含まないため、老若男女を問わず、時間帯を気にせずこまめに飲むことができます。起床後や外出前、汗をかいた後、入浴後など、日常のさまざまな場面で取り入れやすく、夏の水分補給には万能な飲み物です。

一方、緑茶は健康維持のために年間を通して習慣的に取り入れたい飲み物です。含まれるカテキンやビタミンCには抗酸化作用があり、血管の老化につながる酸化ストレスを抑える働きが期待されています。また、食事と一緒に飲むことで、食後の血糖値の急上昇を抑えたり、脂質の吸収を穏やかにしたりする働きも期待されています。

緑茶のカフェインが気になる方は、空腹時を避けて食事と一緒に取り入れるのがおすすめです。また、コーヒーやエナジードリンクなど、普段からカフェインを含む飲み物を摂る習慣がある方は、1日の合計量を意識しましょう。

麦茶は『こまめな水分補給』、緑茶は『健康習慣』として。それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて上手に飲み分けてみてください。」

麦茶と緑茶を上手に飲み分けて、この夏を健やかに乗り切ろう

水分補給のベースには万能な「麦茶」をこまめに摂り、食事の際や健康維持の習慣には「緑茶」を適量取り入れる。この2つの飲み分けを意識することが、夏の健康を守る大きなポイントになります。

カフェイン量が気になる場合は、1日の合計摂取量を意識したり、ほうじ茶を上手に取り入れたりするのも良い方法です。それぞれの特徴を理解し、ご自身のライフスタイルに合わせて、明日からさっそく「目的に合わせた飲み分け」を実践してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。

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