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小4になっても“おねしょ”が続く娘  母「そのうち治るだろう」と放置するが…泌尿器科を受診して判明した“思わぬ原因”とは?

  • 2026.8.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。泌尿器科専門医の小内友紀子です。

「うちの子もそのうち治るだろうから」

お子さんのおねしょについて、そう思って様子を見ている親御さんは多いのではないでしょうか。おねしょは医学的には夜尿症(やにょうしょう)と呼ばれ、成長の過程で自然に治っていくことが多いものです。ですが、宿泊行事などお友達と一緒に泊まる機会が近づくと、悩みは一気に大きくなります。

今回は、お泊まり教室を前に泌尿器科を受診し、無事に本番を乗り切ることができた小学生のエピソードをご紹介します。

お泊まり教室が心配で受診を決めたGさん

小学4年生のGさんは、週に3〜4回ほどおねしょがあり、夜は紙おむつをはいて眠っていました。お母さんご自身もかなり年齢が上がるまでおねしょが続いていたそうで、「うちの子もそのうち治るはず」とあまり深刻には考えていませんでした。

ところが、冬に学校でお泊まり教室が予定されていることがわかると、Gさんの様子が変わりました。

「お友達の前でおねしょがばれたら恥ずかしい」

Gさんはそう思い悩むようになり、お母さんに「病院に行ってみたい」と自分から相談してきたそうです。娘の真剣な様子を見て、お母さんはGさんを連れて泌尿器科を受診することにしました。

おねしょは何歳までに治るもの?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

夜尿症は、5歳を過ぎても月に1回以上、3か月以上続けておねしょが見られる状態を指します。夜間に作られる尿の量を調節するホルモンの分泌や、膀胱に尿をためておく力が、まだ十分に発達していないことなどが背景にあります。

多くのお子さんは成長とともに自然に治っていきますが、小学校高学年になっても続くお子さんもいて、治るまでの時期には個人差があります。決してお子さん本人の性格やしつけの問題ではなく、体の発達に関わるものだということを、まず知っておいていただきたいと思います。

「たまにあるだけ」であれば、多くの場合は経過を見て問題ありません。ただ、週に何度もおねしょが続く場合や、お子さん自身が気にして自信を失っているような様子が見られる場合には、一度泌尿器科や小児科に相談してみるのもよい選択です。夜尿症の診療には保険が適用され、多くは通院での対応が可能です。また、自治体の小児医療費助成制度が利用できる場合もありますので、事前にお住まいの自治体や医療機関にご確認ください。

治療としては、まず就寝前の水分の摂り方や生活リズムを見直す生活指導から始めることが一般的です。夕食後の水分を控えめにする、寝る前に必ずトイレに行く、といった基本的な工夫だけでも改善するお子さんもいます。

それでも改善が乏しい場合には、おねしょを感知してアラーム音で起こしてくれるアラーム療法や、夜間に作られる尿量を減らす薬による治療が検討されることもあります。どの方法が合うかはお子さんによって異なるため、医師と相談しながら少しずつ試していくことになります。

いくつかの方法を試して迎えたお泊まり教室

Gさんの場合も、まずは生活習慣の見直しから始め、あわせていくつかの治療法を試していきました。すぐにすべてのおねしょがなくなったわけではありませんが、回数は少しずつ減っていったそうです。診察のたびに医師から「焦らなくて大丈夫、少しずつ体が成長しているサインだよ」と声をかけられたことも、Gさんの心の支えになっていたといいます。

そして迎えたお泊まり教室の当日。Gさんは緊張しながらも参加し、結果としておねしょをすることなく1泊を乗り切ることができました。帰宅したGさんの晴れやかな表情を見て、お母さんも「もっと早く相談すればよかった」と感じたそうです。

我が子の気持ちに寄り添い必要に応じて専門医のサポートを

夜尿症は、成長の過程で自然に治っていくことがほとんどで、焦る必要はありません。ですが、お子さんが宿泊行事を控えて不安を抱えているなら、それは受診を考えるきっかけになります。

「そのうち治るから大丈夫」と決めつけず、お子さんの気持ちに寄り添いながら、必要であれば専門医に相談してみてください。親子で悩みを共有できるだけでも、お子さんの安心につながることがあります。


※本エピソードは複数の患者さんの経験をもとに再構成した架空のものです。特定の個人を指すものではありません。また、治療の効果や必要な期間には個人差があります。

執筆・監修:小内 友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士、女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。
【資格】医師/ 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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