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お盆帰省に家族でBBQ→50代夫「しっかり焼けたよ」お肉を取り分けるが…直後、判明した“食中毒の落とし穴”【管理栄養士が解説】

  • 2026.8.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スポーツジムの管理栄養士として、栄養面からダイエットや健康維持のサポートをしている工藤まりえです。

夏休みやお盆は、家族みんなでBBQを楽しむ機会が増える季節です。

今回は、意外と見落としがちな食中毒の原因と、家族みんなで安心してBBQを楽しむためのポイントを解説します。

その菜箸、大丈夫?BBQで起こる食中毒の落とし穴

家族みんなで楽しむBBQ。59歳のMさん一家も、お盆に帰省した孫たちを囲んでBBQを楽しんでいました。

お肉を焼くのは、普段は料理をしないMさんの夫。「せっかくのBBQだから」と張り切って、火加減を見ながらお肉を焼いています。

Mさんも「お父さんが焼いてくれるなら安心ね」と思っていましたが、様子を見ているうちに、あることに気づきました。 夫は「しっかり焼けたよ~」と言いながら、生のお肉をつかんだ菜箸で、そのまま焼き上がったお肉を取り分けていたのです。さらに、魚介類や野菜にも同じ菜箸を使っています。

実は、ここにBBQでの食中毒の落とし穴があります。

BBQで注意したいのは、生焼けのお肉だけではありません。生のお肉に触れた調理器具や手を介して、加熱済みの料理に細菌が移ってしまう「二次汚染」にも注意が必要です。

お店や家庭で調理する焼肉なら、少量ずつ焼きながら一枚ずつ丁寧に扱うこともできますが、BBQでは強い火力の前で、一度にたくさんの食材を扱うこともあります。焼くことに夢中になるあまり、生の食材と焼き上がった料理を同じ道具で扱ってしまうなど、うっかりミスも起こりやすくなります。

せっかく家族みんなで楽しむBBQだからこそ、「しっかり焼く」だけではなく、生の食材に触れた手や調理器具にも気を配ることが大切です。

しっかり焼いた肉に、食中毒の原因菌が!?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

BBQで使う生のお肉には、食中毒の原因となる細菌が付着していることがあります。代表的なのが、鶏肉などに注意したいカンピロバクター、牛肉などに付着することがある腸管出血性大腸菌(O157など)、そしてサルモネラ属菌です。

これらの細菌は、十分に加熱することで死滅させることができます。そのため、お肉は中心部までしっかり火を通すことが、食中毒予防の基本です。

ところが、もう一つ気をつけたいのが「加熱した後」です。 例えば、生のお肉を扱った菜箸で、焼き上がったお肉に触れてしまったらどうでしょう。生肉に付着していた細菌が、加熱済みのお肉に再び付着してしまう可能性があります。

つまり、「しっかり焼いたから大丈夫」とは限らないのです。これはお肉だけの問題ではありません。生肉を扱った手や調理器具を介して、サラダや野菜、パンなど、そのまま食べる食品に細菌が移ってしまうこともあります。せっかく加熱して細菌を死滅させても、加熱後の食品に再び付着すれば、食中毒の原因となる可能性があります。

これが、BBQで見落としやすい「二次汚染」のリスクです。 だからこそBBQでは、「しっかり焼く」ことに加えて、「焼く前」と「焼いた後」で、調理器具や皿をきちんと分けることが大切です。

家族みんなで実践!BBQを安全に楽しむ3つのポイント

BBQを安全に楽しむために、特別な準備をする必要はありません。ポイントは、「しっかり焼く」「道具を分ける」「食品を適切に扱う」の3つです。

まず一つ目は、お肉を中心部までしっかり加熱すること。見た目だけで「焼けた」と判断せず、中心部の色が変わり、澄んだ肉汁が出てくるまで十分に火を通しましょう(中心部が75℃で1分間以上の加熱が目安です)。特に鶏肉やハンバーグなど、厚みのあるものは注意が必要です。

二つ目は、生のお肉を扱うトングや菜箸と、焼き上がった料理を扱うものを分けること。生肉用と取り分け用でトングを2本用意しておくと分かりやすく、うっかり使い回すのを防げます。生肉を置いた皿と、焼き上がった料理を盛り付ける皿も分けましょう。

三つ目は、食品の扱いにも気を配ること。生肉は焼く直前までクーラーボックス(10℃以下)で保管し、常温で放置しないようにします。また、屋外で手洗いが難しい場合に備え、生肉を触る際は使い捨て手袋を活用したり、アルコール除菌シートやスプレーを常備しておくと安心です。調理した料理は長時間室温に置いたままにせず、できるだけ早めに食べるようにしましょう。

BBQでは、焼く人だけが気をつければよいわけではありません。「これは生肉用」「こっちは焼けた料理用」と家族みんなでルールを決めておけば、うっかりミスも防ぎやすくなります。

「しっかり焼く」だけでなく、生肉用と、焼き上がり用で調理器具を使い分ける。このひと工夫を忘れずに、今年の夏も家族みんなで楽しいBBQを楽しみましょう。


監修・執筆:工藤まりえ
大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。 

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