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「うそでしょ…」4,000万円の住宅ローンを組んだ30代夫婦、夫の3ヶ月出張中に届いた“1枚の名刺”に妻が青ざめたワケ【元金融OLは見た】

  • 2026.9.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元金融機関OLでFPのかきまりです。みなさんは家計のことで「うそでしょ…」と青ざめてしまうような体験をされたことはありますか?

今回は、夫が住宅ローンを滞納していたことを知らずに過ごしていたAさん(30代女性)のお話です。

Aさん夫婦は、マイホーム購入資金4,000万円のために、35年の住宅ローンを組んでいました。
毎月の返済は夫が管理しており、Aさんは返済状況を確認していませんでした。
住宅購入から7年後、夫が出張で3か月家を空けていたときに自宅の郵便受けに金融機関の融資担当者の名刺が入っていることにAさんは気づきました。

名刺の余白に書かれたメッセージを見て、Aさんは金融機関に連絡。そこで初めて、夫が住宅ローンを3か月も滞納していたことを知りました。

マイホームの住宅ローンを夫名義で契約し、夫が管理をしていたはずが

Aさん夫婦は、念願のマイホームを購入する際、夫名義で住宅ローンを組みました。

毎月の返済は夫名義の預金口座から行っており、その口座も夫が管理していたため、Aさんは「毎月きちんと返済されている」と思っていました。住宅ローンを組んでから数年が経っても、特に問題なく生活していたため、Aさんが返済状況を確認することもありませんでした。

ところがある日、夫が3か月の出張に出ている間に、金融機関の融資担当者から自宅に名刺が届きます。「取り急ぎお伝えしたいことがございます」というメッセージを見て、Aさんはただごとではないと感じ、すぐに金融機関へ連絡しました。

そこで初めて知ったのが、夫が住宅ローンを3か月にわたって滞納していたという事実でした。Aさんにとっては、まさに寝耳に水。「夫が管理しているから大丈夫」と思っていた住宅ローンが、実は返済されていなかったのです。

住宅ローンの3か月滞納は放置できない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

住宅ローンは、毎月決められた日に返済することを前提とした長期の契約です。

1回引き落としができなかったからといって、すぐに住宅を失うわけではありません。しかし、返済できない状態が続けば、金融機関から督促を受けるなど、少しずつ状況は深刻になっていきます。

さらに滞納が長期化すると、契約内容によっては「期限の利益」を失う可能性があります。
期限の利益とは、簡単にいえば、決められた期限まで住宅ローンを分割して返済できる権利のことです。これを失うと、それまでのように毎月返済するのではなく、残っている住宅ローンの一括返済を求められる可能性があります。
また、保証会社などが関係する住宅ローンでは、代位弁済に進むケースもあります。

今回、金融機関がAさんの自宅まで訪ねてきたのも、返済が滞っているうえ、契約者である夫とも連絡が取れない状況だったためでしょう。

Aさんは、金融機関からの連絡をきっかけに、夫の住宅ローンが大変な状況になろうとしていることを知りました。

なぜ妻なのに住宅ローンの滞納をすぐに教えてもらえなかったのか

Aさんが疑問に感じたのは、滞納の事実だけではありません。

「私はこの家に住んでいる妻なのに、どうしてもっと早く教えてくれなかったの?」
「留守番電話機能もあるのに、どうして住宅ローンについてと残してくれなかったの?」

そんな気持ちもありました。

実は、以前から金融機関から親展の郵便が届いていることには気づいていたそうですが、宛名は夫なので出張後に開封させれば良いと思っていました。

また、金融機関には、契約者本人の契約内容や返済状況を、家族だからという理由だけで自由に伝えることができない事情があるため、安易に留守番電話へ詳細を残すこともできません。
そのため、夫婦であっても、契約者本人以外には滞納の事実を伝えてもらえないことがあります。

Aさんは当初、金融機関に対して「家族なのだから教えてくれてもいいのに」と不信感を抱きました。
しかし、個人情報の取り扱いなどについて説明を受けるうちに、金融機関側にも契約者の情報を守る必要があることを理解しました。
そして、「金融機関が教えてくれるのを待つ」のではなく、自分たち夫婦で住宅ローンを把握しておく必要があると気づいたのです。

マイホームは夫婦共有の財産。住宅ローンは「夫に任せきり」にしない

住宅ローンは、何十年にもわたって家計に影響する大きな契約です。夫婦のどちらか一方が返済を管理している家庭もあるでしょう。

それ自体が問題というわけではありませんが、少なくとも毎月の返済額や引き落とし口座、ローン残高、返済期間などは、夫婦で共有しておきたいものです。また、出張等で口座を管理できない可能性があるのであれば、なおさら夫婦で協力できる体制を整えておきたいところです。

「お金のことは夫に任せているから」と何も把握していなければ、今回のAさんのように、家族が異変に気づけない可能性があります。特に、金融機関から普段とは違う郵便や電話があったときには、「夫に任せているから」と放置せず、何があったのか確認することも大切です。

マイホームは、夫婦や家族が暮らす大切な場所です。住宅ローンの契約者が夫であっても、その家で暮らす家族にとっては決して他人事ではありません。

今回の出来事をきっかけに、Aさんは「住宅ローンのことは夫に任せておけば大丈夫」と考えるのではなく、これからは夫婦で返済状況を確認していこうと思うようになりました。

家族の住まいを守るためにも、住宅ローンについて一度夫婦で話し合っておくことが大切なのかもしれません。


※金融機関によって住宅ローンの延滞期間に対する取り扱いが異なる場合がございます。詳しくは、ご契約の契約書または金融機関へお問い合わせください。

執筆:かきまり|元金融OL・現役FP

金融機関で14年間勤務した後、Webライターに転身。銀行業務、保険業務では、預金や資産運用、保険商品の提案をはじめ、相続対策や資産形成、ライフプランに関するアドバイスなど、多くのお客様の相談に携わってきた。専門的な内容も読者目線でかみ砕いて伝え、「読んで終わり」ではなく、実際の行動につながる実用的なコンテンツを目指している。FP2級/AFP資格保有。

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