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「土下座しないと許さない」ゲームチャットで同級生を攻撃。担任が介入し保護者に伝えると…予想外の反応に「難しさを感じた」

  • 2026.8.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員のみずいろ文具です。

オンラインゲームやスマートフォンが、子どもたちにとって身近なものになった令和。

オンライン上のやりとりが、学校での人間関係に影響してしまうことがあります。

私が高学年を担任していたある日の放課後、保護者の方が職員室に駆け込んできました。

「先生……なんとかしてもらえませんか」

詳しく話を聞いてみると、思っていた以上に深刻なトラブルが起きていたのです。

深夜まで続くオンラインゲームで

子どもたちは、10人ほどのグループで、協力型のオンラインゲームをしていたそうです。

通話をつなぎ、仲間同士で相談しながらプレイしていたそうですが、ついついのめり込んでしまい、深夜まで続けることもあったといいます。

そして、ある日のゲーム中、一人の子どもがクリアに近づいた局面で操作を失敗してしまいました。

それをきっかけに、ほかの子どもたちが一斉に失敗したAくんを責め始めたのです。

「役立たず」
「土下座しないと許さない」
「グループチャットからも外すから」

ゲームの中の出来事だったはずが、単なる遊びでは済まない状況になっていました。

Aくんの保護者は、彼の様子がおかしいことを心配し、学校へ相談に来たのです。

学校外の出来事だが…

そのゲームは学校外で行われていたものです。

各家庭で所有する端末を使い、家で過ごしている時間に起きたトラブルでした。

本来は、まず家庭で使用方法を確認してもらう必要があります。

しかし、オンライン上のトラブルといえども、教室での人間関係につながってしまう可能性もあります。

そこで、関係する子どもたちから話を聞くことになりました。

ところが

「僕はそんなこと言ってない」

「○○くんが最初に言った」

「軽い冗談だった」

「みんな言ってたから……」

話を聞くたびに説明が少しずつ違い、時系列やトラブルの全体像が見えてこず、聞き取りは難航しました。

チャットの履歴を確認すると…

そこで、保護者にも協力をお願いし、立ち会い・承諾のもとで実際のチャット履歴を確認することになりました。

直接文字のやりとりを確認することで、状況が見えてきました。

軽い冗談のつもりで書いた言葉もあれば、明らかに相手を追い詰める言葉もありました。

子どもたちには、ゲームで失敗したことを理由に相手を責め続けたり、仲間外れをちらつかせたりすることは、遊びの範囲を超えて相手を傷つける行為だと伝えました。

また、深夜までゲームや通話を続けていたことについても、それぞれの家庭で使用時間やルールを改めて確認してもらうことになりました。

協力型のゲームでは、一つのミスがチーム全体の結果に影響するため、つい熱くなってしまう場面もあります。

しかし、画面の向こうにいるのはアバターではなく生身の人間です。
そのことを、改めて考える場になりました。

保護者の反応もそれぞれ

関係していた子どもたちの保護者の反応はというと…

「本当にすみませんでした。家でもきちんと話します」

と、平身低頭で謝ってくださる保護者の方もいました。

一方で、

「家庭の話なのに、どうして学校からここまで言われなければならないんですか」

と、不満を口にする方もいらっしゃいました。

確かに、ゲーム機やスマートフォンの管理は、本来、学校が背負うものではありません。

しかし、そこで起きたトラブルが教室へ持ち込まれれば、学校生活の問題に波及します。

学校生活への影響が見られれば、担任として放っておくわけにはいきません。 

オンライン上の問題に、どこまで学校が介入するものなのか。

6時間目が終わり、学校の門を出ても、オンライン上で子どもたちの人間関係が続いていく現代。

「学校外のことだから」と簡単に線引きできない、今の学校現場ならではの難しさを感じた出来事でした。 



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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