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「いつか使うかも」で家中モノだらけに…片付けのプロがおすすめする、後悔しない手放し方

  • 2026.7.27

「いつか使うかもしれないから」――片付けサポートでは、この言葉を何度聞いたか分かりません。私自身も、捨て活中は何度もこの言葉に足を止められてきました。こんにちは。500件以上のママの片付けをサポートしてきた、整理収納アドバイザーのありママです。片付けをしていると、多くのママが必ず立ち止まるポイントがあります。それが、「いつか使うかもしれない」という思考です。特にママは、自分のことだけではなく、「子どもが使うかも」「この場面で必要になるかも」と、家族の未来まで考えながら暮らしています。その優しさや責任感があるからこそ、「いつか使うかもしれない」と思うモノを簡単には手放せません。実際、サポート中にもこんな言葉をよく聞きます。「片付け本などに、よく“いつかは来ない”と書いてありますよね。頭では分かっているんです。でも、目の前にモノがあると、やっぱり捨てられないんです」知識として理解することと、自分の経験として腑に落ちることは、まったく別の話です。だからこそ私は、「いや、それでも捨てましょう」と背中を押すのではなく、実際に体験しながら、自分で納得できる片付けを大切にしています。今回は、実際に「いつか使う」を乗り越えたママたちのエピソードをご紹介します。

減らしたら、不安がなくなった

あるママの食器棚には、たくさんのお皿がぎっしりと並んでいました。4人家族なのに、まるで大家族のような食器数です。「来客があったら使うかもしれない」「割れたときの予備になるかもしれない」…そう思うと、なかなか手放す決心がつかなかったそうです。そこで、サポートではいきなり捨てるのではなく、一度「使わない生活」を試してもらいました。多くの人は、迷ったモノを一度棚に戻します。でも、それではまた同じことで悩むだけです。だから、日常で使っているお皿だけを食器棚に残し、それ以外は段ボールに入れて別の場所へ移しました。捨てたわけではありません。必要になったら、段ボールから取り出せばいいだけです。この「捨てなくていい」という安心感があるからこそ、行動に移しやすくなります。実際に生活してみると、拍子抜けするくらい支障がありませんでした。来客は思っていたほど来ない。子どものお友達が遊びに来ても、普段使っているコップや紙コップで十分。子ども用にはプラスチックのお皿を使っていたので、お皿が割れることもほとんどありませんでした。そのママは、「ない生活をしてみて、いかに無駄なモノに囲まれていたのか気づきました。私は安心のために持っていたんじゃなく、お皿を減らすかどうかの判断を、ずっと先送りにしていただけだったんですね」と話してくれました。さらに、使わない食器がなくなった食器棚は、とても使いやすくなりました。その快適さを体感したことで、段ボールにしまっていた食器も自然と手放そうと思えたそうです。いきなり捨てるのではなく、まずは「ない生活」を試してみる。その小さな体験が、手放すきっかけになることがあります。

「もったいない」と取っておいた結果…

「もったいないから」。この言葉も、片付けで本当によく耳にします。別のママは、ご主人の仕事の都合でアメリカへ引っ越すことになりました。そのとき、「まだ使えるから」と洗剤を日本の家に残していったそうです。そして次に日本へ戻ってきたとき、その洗剤はすっかり変色していました。それを見て、「使っていないのに、なんで取っておいたんだろう」と、自分でも理由が分からなかったそうです。それ以来、他の「捨てるともったいない」と取っておいたモノに対しても、「これ、このまま新しい家まで運ぶの?」と自分に問いかけた瞬間、手放せたと話してくれました。モノだけでなく、何年分ものモヤモヤまで一緒に手放せた気がしたそうです。私自身も、祖母や叔父の家を片付けたとき、同じことを感じました。「もったいない」と大切にしまってあったシーツや洋服は、時間が経ち、シミや変色で使えない状態になっていました。

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使わずに大切にしまい込んでいた結果、本当に使えなくなってしまう……。それは、とてももったいないことです。「使わないで取っておくことが、もったいない」――これは、本で読んで理解するだけではなく、実際にモノと向き合うことで初めて腑に落ちる感覚なのだと思います。

「ちゃんとした母親」でいたかった

これは、私自身もとても共感したエピソードです。「いつか子どもに必要かもしれない」「ちゃんとした母親なら、持っていた方がいい気がする」――そんな未来への不安や、母親としての役割意識で、モノを手放せなかったママがいました。例えば、お弁当グッズ。キャラ弁用の海苔パンチ、かわいいピック、おかずカップなど。「子どもに喜んでもらいたい」思いで買ったものの、キャラ弁をつくることはなく……一度も使わないまま引き出しの奥に眠っていました。残していたのは、道具ではないんですよね。「こういうことができる母親になりたい」、そんなママ自身の理想だったのです。また、子どものプリントも同じでした。「いつか復習時に見返すかもしれない」「子どもが見たいと言うかもしれない」そう思って何年分も取っていたけれど、実際に子どもに聞いてみると、「いらないよ」とあっさり言われたというママもいました。「いつか使う」が手放せないのは、決して意志が弱いからではありません。「後悔したくない」「ちゃんと備えている母親でいたい」、そんな優しさや責任感があるからこそ、人は「いつか」という言葉を選びます。でも、片付けを重ねる中で、少しずつ問いが変わっていきました。「これは今の私に必要?」「本当に私がやりたいことなの?」「これは今の暮らしをラクにしている?」未来でも、世間の目でもなく、今の自分を基準に考えてみるんです。その繰り返しの中で、少しずつ「自分はこうしたい」という自分の感覚を信じられるようになっていきます。気づけば、「これは今の私にはいらない」「これは本当に大切」と、以前より迷わず判断できるようになっていました。片付けることが目的ではなく、自分にとって本当に必要なモノを選ぶこと。それが、「いつか使う」を乗り越えたママたちに共通していた変化でした。

「いつか」より、確実にある「今」を大切にしたい

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「いつかは来ない」。片付け本にもよく書いてある言葉です。でも、実際にモノと向き合っていると、その言葉を知っているだけでは手放せないこともあります。いつか使うかもしれない。いつか子どものために。いつか、ちゃんとした母親として。その「いつか」は、本当にいつなのでしょうか。私が思うのは、人生は本当にあっという間だということです。「いつか、いつか」と言っているうちに、1年、2年はすぐに過ぎていきます。私自身、この前まで幼稚園生だった娘が、もう小学生になっていることに驚くこともあります! 子どもはあっという間に大きくなり、私たちの暮らしも少しずつ変わっていきます。そんな中で、「いつか」のためのモノに囲まれて、今の暮らしが使いにくくなっているとしたら、それは少し苦しいことかもしれません。大切なのは、未来の不安のために持ち続けることではなく、今の自分と家族が心地よく暮らせる環境をつくることなのかなって思います。今回紹介したママたちに共通していたのは、「いつか使うかも」ではなく、「今の自分が本当に使いたいと思っているか」を、自分自身に問えるようになったことでした。モノがたくさんある安心より、自分が管理できる量で暮らす心地よさ。使わないモノを抱え続けるより、使うモノがすぐに使える快適さ。それを一度体感すると、もう以前のように「念のため」だけでモノを増やすことは少なくなっていきます。もし今、あなたの家にも「いつか使うかも」と手が止まっているモノがあったら、一度だけ、自分に聞いてみてください。それは、今の自分が本当に使いたいモノ・必要なモノなのか?「いつか」ではなく「今」の自分を基準に選べるようになったとき、部屋だけでなく、暮らしそのものも少しずつ軽くなっていくはずです。

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