1. トップ
  2. エンタメ
  3. 東村アキコ、橋本環奈は「毎日、宝石を見ているみたいでした」 新ドラマで座長務めた存在感を絶賛 『バカンスの法則』インタビュー<前編>

東村アキコ、橋本環奈は「毎日、宝石を見ているみたいでした」 新ドラマで座長務めた存在感を絶賛 『バカンスの法則』インタビュー<前編>

  • 2026.7.26
【写真・画像】 1枚目
ABEMA TIMES

『かくかくしかじか』『東京タラレバ娘』など数々のヒット作を生み出してきたマンガ家・東村アキコが、7月27日(月)夜8時よりスタートするABEMAオリジナルドラマ『バカンスの法則』で原作・脚本・監督の“3役”に初挑戦する。

【映像】『バカンスの法則』本予告

本作は、美容クリニックで忙しく働き、日々に疲弊していた橋本環奈演じる主人公・星野緑がクリニックの倒産により、突如無職になり、泣き祖母が残した別荘でひと夏のバカンスを過ごす様子を描く“デトックスロマンス”。どこか浮世離れした雰囲気を纏うミステリアスな管理人・西上を、韓国のみならず日本でも圧倒的人気を誇るチェ・ジョンヒョプが演じる。

ABEMA TIMESでは東村に取材を実施。インタビューの前編では、座長の橋本をはじめとした役者陣の印象を語ってもらった。

■最初の全体打ち合わせで「全部お願いします」と言われた

――東村さんは今作、初めて「原作・脚本・監督」を全てご自身で手掛けられましたね。

東村:以前から“マンガにせずいきなりドラマ化したらどうなるのかな?”という好奇心がありました。そんな中で、「ドラマを作りたいんです」とお話をいただいて、「頭の中に思い浮かんでいるストーリーがあるんですけど、脚本にしてみます?」と提案させてもらいました。

一昨年くらいから、若手クリエイターにも4人くらい参加してもらいつつ、時々スタッフと集まって、脚本を作っていました。「良い脚本ができたね」などと喜んでいたら、ある日突然、「監督もやってください」と言われて(笑)。通常、連ドラは複数の監督(演出家)が交代で担当するので「トップバッターをやるのかな」と思っていたら、最初の全体打ち合わせで「全部お願いします」と言われて。いつの間にかそういう話でまとまっていました。

――立候補したわけではなく。

東村:そうですね。ただその時に「東村さんのコメディ作品だし、監督も東村さんが適任でしょう」と言っていただきました。

■「こんなに明るい撮影現場はない」

【写真・画像】 2枚目
ABEMA TIMES

――東村さんから見た撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

東村:環奈ちゃんが座長を務めてくれたんですけど、俳優部の方々が本当に良い人たちで、休憩所でもずっと皆んなでお喋りしていて、明るい現場でした。差し入れも毎日たくさんあって、みんな常にお腹いっぱい(笑)。

哲郎役を演じた桜田通くんをはじめ、りんりん役の山下美月さん、紬役の加納愛子さんも頻繁に差し入れをしてくださるんです。もうずっとお茶会をしているような雰囲気でした。撮影期間の2カ月、同時並行でティーパーティが開かれていたんじゃないかというくらいでした。

――同じくらい明るい撮影現場は他になかったほどですか?

東村:多分ないと思います。この作品は1話あたりの配信時間が15分なんですけど、そういった背景もあるからなのか、撮影スケジュールに割とゆとりがあったんです。もちろん徹夜はないし、終わるのはだいたい夜7時くらい、遅くても夜9時30分くらいでしたから。一言でいうとホワイトな職場でした(笑)。そういうのも現場の空気が良くなることに繋がったと思います。

もちろん俳優部の皆さんがセリフをバッチリ入れてきてくださったから成立したと思います。各々アドリブもやっていたけれど、それも完璧でした。もう“オッケーカットしかない現場”というか。皆さん、役者として能力がすごい上に明るくて、本当に素敵な人たちが集まったと思いました。

――『バカンスの法則』というドラマタイトルとリンクするかのように、演者の皆さんが舞台裏からリラックスする雰囲気を作り上げていたんですね。

東村:そうですね。セットもバカンスを表現するのにピッタリな内容のものを作ってもらいました。私、元々、シットコム(シチュエーション・コメディの略)を作りたかったんですけど、皆さんのアドリブとかも含めて、まさにそんな作品が出来上がったと思います。

今作のテーマとしては、明日何が起こるかわからないし、楽しい時間はいつ終わるのかわからないけど、永遠に続くわけではないからこそ尊いと思ってしまう、みたいな。そういう意味でも落差をつけたんですけど、2回目を見た時に物語の捉え方が変わる感覚が得られるかなと。それが私のやりたいことなのかなって思いますね。

■橋本環奈は「生まれ持っている性格が、本当に魅力的」

【写真・画像】 3枚目
ABEMA TIMES

――橋本さんだからこそ引き出せた星野緑の魅力はどんなところでしたか?

東村:これまでいろんなドラマや映画をいっぱい見てきましたけど、私からすると、多くの作品に出てくる女性キャラクターは“男性目線の可愛い女の子”が多い印象なんです。でも女性が考える“可愛い女の子像”は結構違いますよね。

――その乖離はありますよね。

東村:私は、ヘルシーで、明るくて、サバサバしていて、本音でしか喋らなくって、男の人の前だろうが、同性の友達の前だろうが、同じように自然体で喋る女の子が好きなんです。

その上で、今回一緒に仕事をして、環奈ちゃんに惚れ直したんですけど、女優としての橋本環奈ってすごく強いんです。明るくて強くて前向きで、そういう姿がすごく魅力的でした。彼女の生まれ持っている気質が、本当に美しいんです。毎日、宝石を見ているみたいでした。

演技ももちろん素晴らしくて、俳優部には特にディレクションせずでした。自分たちで演出してくださっていて、本当にありがたかったですね。

その分、私は美術の方に全力でアイデアを注ぐことができたし、そもそも私がやるべきことはそういうことだとも思うんです。“俳優部はみんな好きにお芝居していた”と言うと無責任に聞こえるかもですけど、しっかりキャラクターが乗り移っていらっしゃったので、“大丈夫だな”と思ってお任せしました。その上ですごく良いものが撮れて良かったと思います。

――自信作が出来たと。

東村:そう思います。本当に面白いんですよ。マジでやばいんですよ! ですよね?(近くにいたスタッフに聞く)

ラッシュ(未編集の撮影素材)を見たけどかなり面白いんです。もうね、笑い死にます! 星野紺太役の勝地(涼)さんの演技とか笑い死ぬレベルで面白いです。クドカン(宮藤官九郎)さんのドラマを彷彿とさせる感じだと思います。

【写真・画像】 4枚目
ABEMA TIMES

――前髪クネ男(2013年放送のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』に登場したキャラクター)の再来?

東村:前髪クネ男のさらに激しいバージョンです。ちゃんとオマージュを入れさせていただきました。私クドカンさんファンなので。

――時を超えて、勝地さんの前髪クネ男の進化版が見られるとのことで、楽しみにしています。

東村:ぜひ、楽しみにしていてください。

取材・文:中山洋平

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ