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「韓ドラの国産に成功しました」 東村アキコ、チェ・ジョンヒョプとドラマ作品を作って得た強い手応え 『バカンスの法則』インタビュー<後編>

  • 2026.7.26
【写真・画像】「韓ドラの国産に成功しました」 東村アキコ、チェ・ジョンヒョプとドラマ作品を作って得た強い手応え 『バカンスの法則』インタビュー<後編> 1枚目
ABEMA TIMES

マンガ家・東村アキコが、7月27日(月)夜8時よりスタートするABEMAオリジナル新ドラマ『バカンスの法則』で原作・脚本・監督の“3役”に初挑戦する。

【映像】『バカンスの法則』本予告

主人公・星野緑を橋本環奈が演じ、韓国のみならず日本でも圧倒的人気を誇るチェ・ジョンヒョプがミステリアスな西上役に扮する本作。インタビュー後編では、東村がチェ・ジョンヒョプが役者として醸し出す空気感を絶賛した上で、「韓ドラの国産に成功しました」と高々と宣言する一幕があった。「韓ドラファンにはぜひ見て欲しい」と力を込める。

■チェ・ジョンヒョプと「一緒に作品が作れたことはすごく良かった」

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――今作にはチェ・ジョンヒョプさんも出演されます。東村さんは日韓同時連載もされていましたが、そういった経験はコミュニケーションに活きましたか?

東村:韓国では連載も長いことしていたし、ドラマ化の打ち合わせもたくさん行って、韓国と日本のものづくりの仕方が相当違うことが分かりました。

ジョンヒョプさんは、私が今作、初監督ということもあって、歩幅を合わせるのが大変だっただろうなと思うんですけど。そういうものづくりの仕方の違いも乗り越えて、一緒に作品が作れたことはすごく良かったと思っています。

私としては、彼の持っている韓国俳優ならではの空気感が、画面に出せたと思っていて。韓ドラファンにはぜひ見て欲しいですね。「韓ドラの国産に成功しました」って感じです(笑)。自信作です。

――緑役の橋本さん、りんりん役の山下美月さん、紬役の加納愛子さんという大学の同級生3人組も登場しますが、その部分で意識されたことは?

東村:私、3人娘が好きなんですよ。タイプや性格、ファッションの異なる3人がいつも集まっている感じが昔から好きで。『東京タラレバ娘』もそういう設定で、みんな職業もファッションも違うんだけど、仲が良いみたいな。“それが本当の友情じゃん”と思うんですよね。

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でも、ブリブリした女の子もすごい好きなので、今作では山下美月ちゃんに、いわゆる“港区女子”的な役を演じてもらいました。その姿が、もう本当に可愛くって。しかも美月ちゃんって、普段はどこか男の子っぽい雰囲気というか美少年みたいな感じなんです。だけど、港区ブリブリ女子を演じてもらったら完璧だし、本人も「やってみたら楽しかった」って言ってくれて、演技を見ていても改めて良い女優さんだなって思いました。

加納さんは、俳優として初めてドラマに出るということで、緊張されていたと思うんですけど、すごく上手でした。普段からコントもされているので、そりゃそうですよね。アドリブなんかも百戦錬磨だと思うし、オフの時間では現場の空気も良くしてもらっていました。加納さんにしか務められない良いキャラクターが出来上がったと思います。

哲郎役の桜田通くんは、オタクっぽい役だから、「演じてもらってなんかごめんね」と初日に言ったんです。“笑うか・笑わない役なのか”みたいな話をした時、「笑ってもいいよ」と伝えると、桜田くんが「掴みました」と言ったんですね。後はもう全部、桜田くんが作り上げました。これもすっごく面白いキャラになったので、ぜひ見てほしいです。

そういう意味でもいざ撮影現場に入ると、監督のできる部分ってすごく少なくて、結局は最後に作り上げるのは俳優部だなって実感しました。スタッフが作り上げた幻想の中で、彼らが最後に現実にしていくというか。改めて現場は俳優部が作り上げるものだなって思いました。

■「私はバカンスを取るのがめっちゃ上手なんです」

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――「日本人はバカンスを取るのが苦手」というメッセージもドラマ内で描かれていますが、東村さん自身も多忙かと思います。バカンスは取っていますか?

東村:私はバカンスを取るのがめっちゃ上手なんですよ。昔からめちゃくちゃ休んでいます。マンガ家になってから毎年8月は、1カ月休んでいるんです。

私は休みが取れないと「じゃあ何のために働いているの?」って思うタイプ。だから私は休むようにしています。バカンスを取ることを推奨したいので、このドラマを作ったというのもあるんです。

「日本人も1カ月ぐらいまとめて休んでもいいんじゃない?」と思うんです。せめて2週間。ゴールデンウィークはポツポツ平日があって意味がわからないし(笑)、そこだけ出勤する人もいるじゃないですか。それじゃダメじゃんって思うんですよ。バカンスを日本でも定着させて欲しいですね。

――リラックスする時間が東村さんの作品に良い影響を及ぼすし、そしてそれは働くすべての人にとっても例外ではないと。

東村:そうですね。神奈川の方に別荘があるんですけど、コロナの間はお店とかがやってないから、アシスタントといつもそこでバーベキューしていて、それで思いついた話ですね。

――東村さんは 「ネーム(漫画の設計図にあたる制作工程)なし」の制作スタイルですよね。

東村:そうですね。漫画家って唸りながら考え込む時間が多いと思うんですけど、私はその時間がないんです。もちろん、スタイルはそれぞれだと思うんですけど、私が描いているのは少女マンガ、ギャグマンガなので、あまり考え込まずに描いています。そういうのもあって、時間が作れているというのはあると思います。

マンガ界のベテランの先生にもたまに言ったりするんですよ。「もう仕事ばっかしていてもしょうがないです。休んで遊びに行きましょうよ」「お金あるけど、使う暇ないですよ」と言ったりしながら、よく連れ出しています(笑)。

■各話15分配信でも「話はしっかりと重厚」

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――今作は各話15分配信で全18話という細分化された形で視聴者に届けられます。

東村:朝ドラの分量ですよね。みんな通勤しながらイヤホンを耳にさしてスマホで見られる尺だと思います。

現代は「長尺の作品が見られない」って言う方が結構多いじゃないですか。コロナの時は在宅の時間が長かったから、みんな見られたけど、最近はショート動画が主流ですよね。そういうのもあって、実験的に短めなんだと思います。割とチャレンジングな試みだと思いますけど、話はしっかりと重厚なので、楽しみにしていてください。

――電車に乗っているとみんなスマホで動画を見ています。時間の奪い合いはより熾烈になっている印象です。

東村:そうですね。ただ1話15分でも十分面白いですし、まずは第1話を見て欲しいです。電車の中で爆笑しちゃうと思います。

取材・文:中山洋平

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