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「玄関出たよね?写真を撮ろうよ」私の行動が筒抜けだった。監視されているような事実に恐怖

  • 2026.7.22

断ったはずの誘いが2分で届いた

角を曲がる前でした。鞄の中でスマホが震えたのです。

「玄関出たよね?写真を撮ろうよ」

送り主は、子どもが同じ組のママでした。

私が今しがた出てきた玄関のことを、言い当てていたのです。

その日はハロウィンでした。

夕方に、彼女から連絡が来ていたのです。

お菓子を配って歩くという内容でした。

うち1軒が、歩いて数分の距離に住む別のママの家です。

もらうだけというわけにはいきません。

私も菓子を袋に詰めて、近いほうの家へ届けに行きました。

玄関先で袋を渡すと、そのママは嬉しそうに受け取ってくれました。

「ありがとう。このあとね、仮装した写真をみんなで撮るの」

聞いていない話でした。

玄関の奥からは、子どもたちのはしゃぐ声と、カメラを構える人の声が聞こえています。

「そうなんですね」

「よかったら一緒に写る?」

誘われてはいます。

ただ、お菓子の連絡をくれた側から、写真の話は一度も出ていません。

呼ばれていない集まりに子どもを連れて残るのは、違う気がしました。

「うちは大丈夫です。お邪魔しました」

「そう、残念。気をつけて帰ってね」

かぼちゃの帽子をかぶった子どもが、私の袖を引いて先に歩き出しました。

筒抜けだと分かった夜

その短い断りが、2分で相手に届いていたわけです。

「ありがとうございます。今日はこのまま帰りますね」

そう打つと、間を置かずに返事が来ました。

「了解、また今度ね」

怒っている人はどこにもいません。

誘ってくれた人も、玄関を開けてくれた人も、最初から最後まで親切でした。

それでも、家に着くまでの道でずっと考えていたのは同じことです。

私が玄関先で言った一言は、風に乗って届いたわけではありません。誰かが打って、誰かが読んで、その間がたった2分だったのです。

(今日、私はどこから見られていたんだろう)

子どもは仮装のまま、玄関で靴を脱いでいました。写真は結局、家で撮った一枚だけです。

次の日から、私は予定を先に言わなくなりました。どこへ行くとも、誰に会うとも書きません。渡すものがあるときは玄関先で済ませて、長居もしないようにしています。

二人とは今も普通に話します。挨拶も世間話もしますし、行事で並べば笑い合う相手なんです。

ただ、あの通りを歩くときだけ、私は無意識に歩幅が大きくなります。自分が今どこにいるかが、2分後には誰かの画面に載っているかもしれない。そう思うと、玄関の戸を閉める音がやけに大きく聞こえるのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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