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「これから3件、主人の接待なのよ」自分本位なママ友。だが、別のママ友の一言に絶句

  • 2026.7.22

画面に並んだ三つの文

子どもを寝かしつけたあと、クラスのメッセージアプリに一言だけ書きました。

行事の準備がようやく終わった夜のことです。

「やっとゆっくりできる」

返信はすぐに付きました。同じ園のママ友からです。

「ゆっくりできて羨ましい」

「これから3件、主人の接待なのよ」

「だからネイルにも美容院にも行かなきゃ」

三つ続けて並んだ文を、私はしばらく眺めていました。

ほかのママからの返信は付きません。私の一言は、その下に静かに埋もれていきます。

この人はいつもそうでした。こちらが何か言うと、必ず自分の話に置き換えて、上から塗り替えてしまうのです。

悪気があるのかどうかも分かりません。ただ、話し終える前に次の声がかぶさってくる感覚だけが残りました。

翌朝の送迎でも同じです。門の前で会うなり、彼女は私の肩のあたりに目を止めました。

「あれ、バッグ新しいの買ったの」

「うん、ちょっと奮発しちゃった」

「そのバッグ、私持ってるわ」

3秒もかかりませんでした。周りのママたちは園庭のほうへ視線を逃がし、その話はそこで終わります。

短くなっていった相槌

行事のあと、廊下に残った数人で紙コップにお茶を注いでいたときのことです。

隣にいたママが、私の足元の荷物を見て声をかけてきました。

「それ、素敵ですね。どこのですか」

店の名前を言いかけたところに、いつもの声がかぶさります。

「うちは似たのを持ってるって、この前も話したよね」

聞いてきたママは、慌ても笑いもしませんでした。

少し間を置いて、静かに続けたのです。

「そうなんですね。ところで、さっきのバッグの話、どこのお店ですか」

誰も責めていません。話を一度だけ元に戻しただけでした。

彼女は口を開きかけて、そのまま止まりました。言いかけた言葉を飲み込み、視線を窓の外へ流します。

廊下が静かになったのは、ほんの数秒でした。

「私も気になってました」

「駅の近くのお店ですか」

ほかのママたちの声が重なって、話は私の答えを待つ形で進んでいきます。

それからでした。彼女が誰かの話に自分の話を重ねても、返ってくるのは、へえ、の一言だけになったのです。

誰も詳しく聞き返しません。少し置いて、別のママが元の話題に戻します。

本人も気づいたのだと思います。話を重ねる回数が減り、最近は人の話を最後まで聞いてから口を開くようになりました。

先日は、私のほうへ小さく近づいてきて言いました。

「あのお店、今度教えて」

「いいですよ」

張り合う必要はもうありません。あの廊下で声をかけてくれたママとは、送り迎えのたびに立ち話をするようになりました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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