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「塾は3年通わせて当たり前でしょ」考えを押し付けるママ友。だが、周りのママの正論で黙り込んだ瞬間

  • 2026.7.23
「塾は3年通わせて当たり前でしょ」考えを押し付けるママ友。だが、周りのママの正論で黙り込んだ瞬間

参観日の帰り道で言われたこと

息子と同じクラスに、よく話しかけてくれるママ友がいました。

気さくな人だと思っていたのは、最初の数か月だけです。

参観日の帰り道、並んで歩いているときでした。

「ねえ、あなたのところって塾行かせてないの?今どき珍しいよ」

「うちはまだ、家で見ている感じです」

「塾は3年通わせて当たり前でしょ」

笑いながらでしたが、目は笑っていませんでした。

「うちは受験も考えてるし、みんなやってるよ。大丈夫?」

数人の集まりで、息子のテストの話を少しした日でした。その夜、ふたりだけの画面に文字が並んだのです。

「30点?それ、うちと同じ塾に入れたほうがいいよ」

続けて、こう届きました。

「学力って、親の意識で決まるからね」

悪口ではありません。それでも、読むたびに胸の奥がざらつきました。

役員決めの教室で

秋の役員決めは、参観のあとの教室で行われました。十数人の保護者が、机を囲んで座っています。

なかなか手が挙がりません。沈黙が続いたところで、あの人が口を開きました。

「あなた仕事してないんだから、役員やってくれたら助かる」

全員に聞こえる声でした。

「去年も係をやっているので、今年は別の方に…」

「じゃあ慣れてるでしょ。ちょうどいいじゃない」

そのときです。斜め向かいのママが、顔を上げました。特別に親しいわけでもない人です。

「それは関係ないよ」

声を張ったわけでもないのに、教室の話し声がぴたりと止まりました。

「仕事をしているかどうかと、誰が役員をやるかは、別の話だと思う」

「でも、時間はあるでしょう」

「時間があるかどうかは、その家しか分からないよ。私も去年、同じことを言われて困ったから」

後ろの席から、別の声も重なりました。

「私もそう思います」

うなずく人が、ひとり、またひとりと増えました。

あの人の顔から、みるみる血の気が引いていきます。何か言いかけて、口を開いたまま止まりました。

「……そんなつもりで言ったわけじゃないけど」

そのあとは、名簿に目を落としたきり黙り込んでいました。

最初に声を上げたママが、黒板の前に立ちました。

「係は7つあります。ひとりに寄せず、全員で分けませんか」

手が次々に挙がり、その場で担当が埋まりました。あの人の名前も、最後に書き込まれています。

帰り際、廊下で呼び止められました。

「さっきのこと、気にしてないよね」

「はっきりして、よかったです」

それだけ返して、私は先に階段を降りました。

あれから、個別のメッセージは一通も届いていません。参観日の廊下ですれ違うと、向こうから小さく会釈をして通り過ぎていきます。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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