1. トップ
  2. エピソード
  3. 「黙って聞きなさい、これはあなたが悪いの」事情も聞かず決めつけ続けた義姉。だが、親族の前で嘘を暴いた結果

「黙って聞きなさい、これはあなたが悪いの」事情も聞かず決めつけ続けた義姉。だが、親族の前で嘘を暴いた結果

  • 2026.7.23

説明させてもらえない

夫の姉は、私の話を最後まで聞いたことがありません。

気に入らないことがあっても、直接は言いません。

親戚の誰かを経由して、私の耳に嫌味だけが戻ってくるのです。

「今どきのお嫁さんは、しきたりなんて興味ないものねえ」

事情を説明しようとしても、最後まで話せたためしがありません。

「黙って聞きなさい、これはあなたが悪いの」

義姉は必ず、そこで話を打ち切ります。

家族だから我慢しよう。

何度もそう言い聞かせてきました。

限界がきたのは、義父の三回忌の日です。

親戚が集まった座敷で、伯母が私に小声で聞いてきました。

「あなた、法事の日を勝手に動かしたんですって?」

「…え?」

「お寺さんの都合を無視して、自分の予定で決めたって」

身に覚えがありません。

日程はお寺と義姉が決めたものです。親戚への連絡も、義姉が引き受けたはずでした。

顔を上げると、湯呑みを配る義姉がこちらを見ていました。

親族の前で開いた画面

お膳が並んだ頃、義姉が口を開きました。

「今日は集まるのが大変だったでしょう。直前に日が変わったものだから」

何人かが、ちらりと私を見ました。

「あの、それは違います」

「今さら何を言うの。座りなさい」

私は静かにスマートフォンを出しました。

「日にちを決めたのは、お義姉さんとお寺さんですよね。これが、その時のやり取りです」

画面には、義姉から届いたメッセージが残っています。

日付も時刻も、変えようがありません。

「日にちはこちらで決めました。みんなには私から伝えるから、あなたは何もしないで」

義姉自身の言葉です。伯母が画面を覗き込みました。

「…これ、あなたが送ったものよね」

義姉の顔から、さっと色が引きました。

「それは、その、伝えたつもりで…」

「つもりで、私たちに連絡が来なかったの?」

義姉は何か言いかけて、飲み込みました。

湯呑みを持つ手が止まったまま、畳の一点を見ています。

伯父が箸を置きました。

「それは筋が違うな。自分の連絡漏れを、人のせいにしちゃいかん」

座敷の空気が変わりました。何人かが小さくうなずいています。

「私も前の日の夜に電話をもらって、驚いたのよ」

伯母がそう言うと、義姉はもう顔を上げられませんでした。

「……悪かったわね」

絞り出すような声でした。私は「はっきりして、よかったです」とだけ返して、席に戻りました。

あれから義姉が、私の話を途中で遮ることはなくなりました。顔を合わせても、先に目を逸らすのは義姉のほうです。

何か言いたそうにして、結局は口を閉じる。我慢していた頃より、ずっと呼吸が楽になったのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ