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夏こそ「温かい麦茶」を飲むべき理由とは “胃腸をバテさせない食べ方”を管理栄養士に聞く

  • 2026.7.21
夏に温かい麦茶を飲むべき理由とは?(画像はイメージ)
夏に温かい麦茶を飲むべき理由とは?(画像はイメージ)

夏は暑く、つい冷たい飲み物に手が伸びがちですが、飲み過ぎるとおなかを壊すことがあり、注意が必要です。なぜ冷たいものを取ると、胃腸の調子が悪くなるのでしょうか。夏の「内臓温活」のコツについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

胃腸は37度で活発に動く

Q.冷たいものを飲み過ぎると、どのような影響を及ぼすのでしょうか。栄養の吸収率が下がるのでしょうか。

松田さん「人間の胃腸は、37度ぐらいの体温で活発に動くといわれています。しかし、冷たいものを取り過ぎると胃腸が収縮して緊張状態になり、『蠕動(ぜんどう)運動』と呼ばれる胃が細かく動いて内容物を小腸へ送り出す運動が弱まってしまうのです。

さらに、36~37度で活発に動く胃の消化酵素も、冷たいもので胃の温度が下がることで働きが弱まります。

その結果、消化不良を引き起こし、栄養の吸収率が下がったり、分解しきれなかった食べ物が腸内で発酵してガスがたまったりといったことが起きやすくなるのです」

Q.夏野菜を「焼く・煮る」と、生で食べるのを比べた場合、栄養価はどう変化するのでしょうか。

松田さん「トマトやピーマン、ズッキーニ、ナスなどは焼くことで吸収率が上がる野菜です。例えばトマトのリコピンは、加熱によって細胞壁が壊れて出てきやすくなります。ピーマンやズッキーニのビタミンAは、油と一緒に加熱することで吸収率が数倍になるため、焼く調理とは相性が良いです。

水溶性のビタミンCやカリウムは水に溶け出すので、スープや煮物に適しています。食物繊維を多く含む食材は生では食べにくいものも多いので、野菜スープなどにして小さく柔らかく煮ると食べやすくなり、胃腸が温まって消化にも良くなるでしょう」

Q.冷やしうどんを食べる時、どのような温かい飲み物を摂取するのがおすすめなのでしょうか。

松田さん「手っ取り早いのは白湯(さゆ)です。適温のお湯が消化酵素が働きやすい環境を整えてくれます。さらに、血行を促進して代謝を良くするショウガ湯や、ミネラルが塩分の排出を助けてくれる昆布茶もおすすめです。

また、夏の定番である麦茶を温かくして飲むのも良いでしょう。β-グルカンやアルキルピラジン、GABAといった大麦の抽出成分全般が、胃の粘膜を保護して炎症を抑えるとともに、血流を改善します。カリウムも含まれているため、うどんのつゆに含まれる塩分でむくむのも防いでくれるでしょう。ノンカフェインなので胃への負担が少なく、副交感神経を優位にするためリラックス効果も期待できます。

冷たい食事と合わせるのであれば、これらの温かい飲み物を飲むのが良いでしょう」

* * *

冷たいものの取り過ぎは、夏バテや消化不良の原因になることが分かりました。火を通すと栄養が吸収されやすくなる夏野菜もあるため、適度に温かい料理やホット麦茶などの温かい飲み物を取り入れて、胃をいたわると良いでしょう。

オトナンサー編集部

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