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後輩の『だれが一番かわいい?』に正論で返した俺→なぜか3日後に店の場所を聞いていた

  • 2026.7.22
ハウコレ

送ったあとで読み返した自分の返事は、たぶん間違ってはいません。

ただ、写真を撮った側の楽しさや照れを、全部素通りしていました。レポートの途中で開いた通知に、見慣れた名前と、4人の女の子が写った写真が並んでいました。

写真と一緒に届いた質問

送り主は、同じサークルの1つ下の後輩です。やりとりはほとんど練習の連絡で、こういうノリのメッセージが来るのは初めてでした。写真の中では、後輩と、その友達らしい3人が、店の看板の前で笑っています。

「この中でだれが一番かわいいですか?」

写真に添えられていたのは、この質問です。罰ゲームなのか、ただのノリなのか、それとも何かを試されているのか。送り主の気持ちが読めないまま、俺はいったん途中のレポートに戻りました。既読だけをつけた状態で、答えは決まりません。

順位で答えない、と決めた理由

高校の部活で、先輩が冗談半分にマネージャーの人気番付を作ったことがあります。その場では全員が笑っていたのに、翌週から、下のほうに名前を書かれた1人が練習に来なくなりました。誰も謝るきっかけをつかめないまま、引退までそのままでした。それから俺は、人を並べる質問には乗らないことにしています。だから、レポートの区切りまで進めてから、決めていた通りに打ちました。

「順位つけるようなことじゃなくない?」

これだけだと感じが悪い気もして、もう1通を足しました。

「みんな楽しそうでいいじゃん」

既読はすぐにつきました。返ってきたのは、短い1通です。

「たしかに笑」

「たしかに笑」のあとで

それで終わりのはずでした。なのに俺は、自分が送った2通を後から読み返しました。間違ったことは言っていないはずです。ただ、後輩が写真を送ってきた理由を考えず、正しさだけを返したことが引っかかりました。

3日後の練習で、後輩はコートの反対側にばかりいました。挨拶は返ってくるのに、その先が続きません。俺の返事のせいだと決まったわけでもないのに、シャトルを拾うたび、あの2通が頭の隅に浮かびました。

そして...

練習中ずっと、切り出す言葉を考えてはタイミングを逃していました。2回目の休憩で、やっと口から出たのは、我ながら間の抜けた質問です。

「この前の写真の店、どこにあるの?」

「あ!駅の裏です」

「ありがと。今度行ってみる」

順位をつけない考えは、これからも変わらないと思います。でも、質問の裏側を考えないまま正論だけを返すのは、主義でもなんでもなく、ただの逃げだったのかもしれません。あの2通を打つのにかかった時間は、1分ほどです。店の場所を聞くだけのことに、俺は3日と、休憩を2回使いました。

(20代男性・大学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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