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隣人から届く長文が怖い。挨拶まで避けた私が知った事情

  • 2026.7.20
ハウコレ

長い文面をそのまま閉じて、短い返信だけを送りました。あのメッセージに書かれていた一言の意味に気づいたのは、ずっと後のことです。チャットの画面をスクロールしても、隣の部屋の人からのメッセージはまだ続いていました。

連絡先の交換

このマンションに越してきた日、隣の部屋に挨拶へ行きました。同年代くらいの女性が出てきて、「何かあったらいつでも声かけてくださいね」と笑顔で言ってくれました。感じのいい人だと思い、そのままチャットの連絡先を交換しました。

数日後、仕事から帰ってスマホを開くと、その人からメッセージが届いていました。通知には冒頭の数行しか見えません。タップして開いた先には、画面いっぱいに文字が並んでいました。最初に書かれていたのは、「ゴミは収集日に出すのがルールで、前の日だと管理人さんに言われるので気をつけてくださいね」。その後も、宅配ボックスの使い方や管理組合への届出、近隣のルールなど、マンション生活の案内が延々と続きました。

たった一言の返信

読み終えるまでに何度もスクロールしました。丁寧な文面ではあるのですが、初対面に近い相手からこの量を1度に送られると、構えてしまいます。

「ご丁寧にありがとうございます。気をつけます」と返しました。ほかに何を付け加えればいいのか分からず、そのままチャットを閉じました。

それから数日後、廊下でその人とすれ違いました。向こうは会釈をしてくれましたが、私はうまく頭を下げ返せませんでした。あのメッセージが頭にあるせいで、自分の生活のどこかを見とがめられているのではないかと考えてしまうのです。

もう1度、最初から

ある日、またその人からメッセージが届きました。「回覧板が来ていたので写真撮っておきました。提出物があるみたいです」。添付された写真には回覧板の用紙が写っていました。

親切のつもりなのかもしれません。けれど、頼んでいない情報が次々と届くことに、どう応じればいいのか理解できませんでした。

その数日後、台所にたまった紙類をまとめていて、資源ゴミの出し方が分からなくなったのです。マンションのルールブックは段ボールの奥です。しかたなく、あの長いメッセージを開きました。最初に目に入る文章を、今度は1段ずつ読んでいきました。

そして...

一番下までスクロールした時、それまで読み飛ばしていた一言がありました。「私も引っ越してきた時、何も分からなくて困りました。分からないことがあったら気軽に聞いてください」。最初に開いた日は文字の量に圧倒されて、ここまでたどり着いていなかったのです。もう1度、上から読み返しました。注意事項だと感じていた文面のあちこちに、同じ道を通った人の口調が混ざっていました。チャットを開き直して、短いメッセージを打ちました。「いつもありがとうございます。おかげで本当に助かっています」。送信した後、やっと画面を閉じることができました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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