1. トップ
  2. エピソード
  3. 「誘い方が、まずかったのかな」既読だけついて返ってこない返信。だが、ママ友の真意に気づいた結果

「誘い方が、まずかったのかな」既読だけついて返ってこない返信。だが、ママ友の真意に気づいた結果

  • 2026.7.19

既読だけがついた誘い

保育園で同じクラスになったママたちとは、送り迎えのたびに立ち話をする仲でした。

誰かの子が熱を出したとか、駅前に新しいパン屋ができたとか。他愛のない話で笑い合う時間が、私は好きでした。

休日に母子で公園へ集まって遊んでいる人たちがいる。そう知ったのは、ある土曜の翌週のことです。

娘も最近、クラスの子の名前をうれしそうに口にします。休みの日にみんなで遊べたら、どんなに喜ぶだろうと思ったのです。

私は思いきって、グループのやり取りにこう送りました。

「今度はみんなで遊びましょう」

既読は、すぐにつきました。それなのに、返事はひとつも来ません。

(誘い方が、まずかったのかな)

送り直そうか迷っているうちに、数日が過ぎていきました。

SNSに並んだ笑顔

その週末、別のママの投稿を見て、指が止まりました。

この前の土曜、公園で撮った写真です。クラスの母子が何組も写って、みんな笑っています。私と娘だけが、そこにいませんでした。

声をかけられていなかったのは、うちだけだったのです。

投稿には「今日もありがとう、また遊ぼうね」と、短い言葉が添えられていました。子どもたちがシャボン玉を追いかける横顔が、やけに目に刺さります。

数日後、送り迎えで一緒になった正直なママが、言いにくそうに切り出しました。

「人数が多くなると大変だから、って言ってたよ」

最初から一言そう伝えてくれれば、既読のまま放っておかれずに済んだのに。

「実はね、グループでこう言ってた人がいたの」

「公園に集まるけど、あなたは来てほしくないって」

輪を抜けた日

その一言で、かえって腹が決まりました。無理に輪へ入ろうとするのを、やめたのです。

グループのやり取りは、必要な連絡だけ返す。

誘いを探して既読を気にする朝が、消えました。

スマホの通知が鳴るたびに身構えることも、なくなりました。娘とどこへ行こうかと、素直に考えられるようになったのです。

正直なママは、心配そうに顔をのぞきこんできました。

「気づけてよかったです。もういいんです」

「無理してない?」

「はい。そのほうが、ずっと楽なので」

送り迎えでは、これまで通り挨拶します。子ども同士は仲良しですから、そこは変えません。娘が私の手を引きました。

「ママ、また公園行きたい」

「いいよ、今度の休みに行こう」

後日、あの輪の中心にいたママが、妙にそわそわと近づいてきました。

「今度、うちも一緒にどう?」

そう誘いかけて、私の顔色をうかがい、目を泳がせます。

私は「ありがとうございます」とだけ返して、先に歩き出しました。

線を引いてしまえば、こんなに身軽になれるものだったのですね。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ