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「キャラ弁作らないなんて愛情不足だよ」とマウントを取るママ友に、私がずっと黙っていた理由

  • 2026.5.11
ハウコレ

園のお迎えの時間が、いつからか少しだけ憂うつになりました。「お弁当、今日も普通だったね」。何気ない一言のはずなのに、胸の奥がじわりと痛むのです。

使えない食材だらけの朝

息子は年中の4歳。毎朝、私がお弁当を作ります。白いごはんに鶏の照り焼き、ブロッコリー、さつまいもの煮物。彩りは地味かもしれません。でも使える食材で精一杯の栄養を詰めています。

息子には重度のアレルギーがあります。除去食を作るだけで毎朝1時間以上かかります。キャラ弁に使われるハムやチーズ、薄焼き卵は全て使えません。海苔を切って顔を作る余裕もないほど、安全な食材を選ぶことに神経を使う毎日でした。

「愛情不足」の一言

あるママ友がいつもキャラ弁の写真をSNSに載せていました。「やっぱりキャラ弁にすると子どもの食べっぷりが全然違うんだよね」。周りのママたちが「すごいね」と褒めるたびに、私は曖昧に笑ってうなずくだけでした。

ある日、そのママ友が私に向かってはっきり言いました。「キャラ弁作らないなんて愛情不足だよ」。冗談めかした口調でしたが、目は笑っていません。

息子との約束

「うちはうちの事情があるので」。それだけ言うのが精一杯でした。すると彼女は首をかしげて「そういうの関係なくない?手間をかけるかどうかでしょ」と返してきました。

アレルギーのことを話せば、きっと同情されます。でも同情がほしいわけではありません。それに息子のアレルギーを園のママ友全員に知られることは、息子自身が望んでいませんでした。「ぼくのこと言わないで」。小さな声でそう言った息子との約束を、私は破りたくなかったのです。

そして...

帰り道、息子が「ママのお弁当、今日もおいしかった」と言いました。つないだ手をぎゅっと握りました。

誰に何を言われても、この子の「おいしかった」があれば大丈夫。その言葉が毎朝の1時間を支えてくれている。それでいい。そう自分に言い聞かせながら、少しだけ背筋を伸ばして歩きました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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