1. トップ
  2. エピソード
  3. 「オムライスは半熟卵で甘めにね」子供だけ預けて注文を細かく並べるママ友。だが、正直な気持ちをぶつけた結果

「オムライスは半熟卵で甘めにね」子供だけ預けて注文を細かく並べるママ友。だが、正直な気持ちをぶつけた結果

  • 2026.7.19
「オムライスは半熟卵で甘めにね」子供だけ預けて注文を細かく並べるママ友。だが、正直な気持ちをぶつけた結果

「預かって」に隠れた本音

同じマンションに住むママ友が、子ども同士を遊ばせたいと言って、よくうちに子を連れてくるようになった。

最初のうちは微笑ましく思っていた。けれど、彼女の「ちょっとお願い」は、回を重ねるごとに図々しくなっていった。

急な買い物のあいだだけ、美容院に行くあいだだけ。そう言って預けていく時間は、少しずつ延びていった。

それでも同じマンションのよしみだと思い、私は笑って引き受けていたのだ。

ある土曜の昼前、彼女は子どもの手を引いて玄関先に現れた。

「この子、まだお昼食べてないんだけど、迎えに来たら食べさせるから、お昼はいらないからね」

いらない、と言ったはずだった。それなのに、彼女の口はそこで止まらない。

「うち、和食は食べないの」

「オムライスが好きでね、コーンもたっぷり入れてあげて」

「オムライスは半熟卵で甘めにね」

ケチャップライスは甘めに、卵は固く焼かずにとろっとしたオムレツで。そこまで指定すると、彼女は用事があるからと足早に去っていった。

要するに「お昼を作っておいて」と言っているのと同じだ。しかも、味つけの注文つきで。

はっきり引いた一本の線

その日は仕方なく、注文どおりのオムライスを作って食べさせた。

ところが迎えに来た彼女は、お礼を言うどころか皿をのぞき込んで首をかしげる。

「あら、コーン少なくない?」

さすがに、もう同じ手には乗らないと決めた。

後日、彼女がまた「お昼はいらないから」と子どもを連れて現れたとき、私はきちんと線を引くことにした。

「うちは食堂じゃないので、お昼は各家庭でお願いします」

彼女は一瞬、きょとんとした顔のまま固まった。

「え…前は、作ってくれたじゃない」

何か言い返そうと口を開いたものの、続く言葉が出てこないようだった。目を泳がせ、「じゃあ、また今度ね」と子どもの手を引いて、そそくさと帰っていく。

ちょうど居合わせた別のママ友が、そっと耳打ちしてきた。

「うちにも同じことしてたよ。よく言ってくれた」

被害に遭っていたのは、私だけではなかったらしい。聞けば、彼女は何軒もの家を同じように回っては、食事の世話まで押しつけていたのだという。断れなさそうな人ばかりを、うまく選んでいたのだろう。

それ以来、彼女がうちの前で「お昼」を口にすることは、ぴたりとなくなった。顔を合わせれば挨拶はする。けれど、用件だけ押しつけてきたあの図々しさは、もうどこにもなかった。

言うべきことを、ただ言っただけ。それだけで、こんなにあっさり収まるものなのだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ