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月間プロ野球総括(5月)セ・リーグ編<前編>

  • 2026.7.4

上位3チームが大混戦状態に!
※紹介は6月18日試合終了時点での順位順となります。

読売ジャイアンツ

交流戦でセ唯一の貯金で首位に浮上!

5月中旬に7連勝を記録したものの、交流戦前の成績は月間9勝10敗とひとつ負け越ししたジャイアンツ。24勝22敗の3位で交流戦を迎えることになったが、直前に阿部慎之助監督が不祥事により辞任。橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務めるという、異例の事態に見舞われた。交流戦開幕カードの福岡ソフトバンクホークス戦は1勝2敗。嫌なムードが漂うも北海道日本ハムファイターズ戦で勝ち越すと、6月に入ってからは引き分けを挟み6連勝。交流戦優勝の可能性もわずかに残っていたが、埼玉西武ライオンズとの最後のカードで負け越し。それでも、セ・リーグトップの10勝6敗2分と4つの貯金をつくり、セ・リーグの他5球団が全て借金となったため、セ・リーグ首位に立った。

交流戦で気を吐いたのが、昨オフFAで加入した松本剛。交流戦打率.365と持ち味のシュアな打撃で打線をけん引し、走塁でもチャンスメークをしていた。また、昨季不調に終わり、今季も開幕から苦しんでいた戸郷翔征が、5月19日に白星をマークすると、交流戦でも3戦2勝。6月10日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では今季最多の14奪三振で、自身2年ぶりの完封勝利を挙げた。

戸郷の復活で先発の駒不足快勝に目処が立ったジャイアンツ。6月17日には、元中日で、今季はマイナーリーグでの試合が続いた小笠原慎之介を獲得と、強化を続けている。まだ打線の波が激しいだけに、僅差をしのぐゲーム展開で白星を重ねれば、混戦を抜け出す可能性も高い。

画像1: 写真:共同通信
写真:共同通信

阪神タイガース

4年連続交流戦負け越しと苦しい戦いに

5月1日から17日までの試合で6勝8敗と波に乗り切れなかったが、交流戦前に5連勝を飾ったタイガース。11の貯金を引っ提げて交流戦に挑み、スワローズとの首位争いから抜け出しを試みた。しかし、交流戦開幕カードの北海道日本ハムファイターズ戦で3連敗。その後千葉ロッテマリーンズには勝ち越したが、パ・リーグの首位争いをする福岡ソフトバンクホークス、埼玉西武ライオンズにも3タテを食らうなど失速して、結果6勝12敗と負け越してしまい、貯金も5に減り、首位を明け渡す形になった。

交流戦では、得点が51、失点が59と投手陣が苦しんだ印象もある。しかし交流戦のチーム防御率が2.80だったことを考えると、大きく崩れたわけではない。打線も、佐藤輝明、中野拓夢、森下翔太の3人が交流戦で打率3割をマークした。その一方で大山俊輔が打率.190、交流戦前に一軍昇格を果たし、2リーグ制移行後では球団新人として初のデビュー戦から5試合連続安打をマークした立石正広が、打率.129と大失速。打線につながりを欠いたことが、勝ちきれない試合が続いた要因といえる。

5月に入ってから交流戦までに成績を見ると、髙橋遥人が開幕からの連勝を9に伸ばしたのは大きい。しかし、村上頌樹が7戦4勝3敗、才木浩人が7戦3勝3敗と、2枚看板で貯金1となったのが痛かった。特に才木は6月5日のホークス戦で3回5失点と、今季2度目の序盤で降板という悔しさも味わった。混戦を抜け出すためには、エース2枚看板が、いかにして調子を挙げていくかがポイントになるだろう。

画像2: 写真:共同通信
写真:共同通信

東京ヤクルトスワローズ

投打が噛み合わず、交流戦は負け越しに

交流戦を迎えるまでの5月成績は10勝7敗。5月一度も連敗がない状態で、交流戦を迎えることになった。最初のカードで埼玉西武ライオンズに引き分けを挟み連敗と鳴ったが、続く東北楽天ゴールデンイーグルス戦は3連勝。この勢いで6月も突き進むかに思われたが、6月4日からまさかの7連敗。最後のホークス戦で勝ち越して意地を見せたが、6勝11敗1分で交流戦を終えた。

開幕から大きな連敗がなく首位争いをしてきたスワローズだが、交流戦の7連敗を振り返る、投打ともに不調になったこと大きい。打線は、交流戦18試合の得点43と12球団ワースト。開幕から一定の成績を残していた長岡秀樹が交流戦打率.127と大不振に陥り、4月下旬に一軍昇格を果たし期待の内山壮真も交流戦打率.161と精細を欠いた。一方の投手陣も18試合で失点70と、12球団で10位の数字。奥川恭伸が3戦2勝1敗、防御率1.71とひとり気を吐いたが、開幕から好投が続いた松本健吾が3試合で白星なし、守護神ホセ・キハダも3度リリース失敗と苦しいピッチングを強いられた。

苦しい交流戦となったが、首位とは1ゲーム差の3位とAクラスをキープ。野手ではモンテルが覚醒の兆しをみせ、塩見泰隆も交流戦から一軍に復帰、投手では交流戦中盤からヘスス・リランソも一軍に戻ってくるなど明るい材料もある。上位2球団に食らいつく意味でも、3・4月の勢いを取り戻せるかがポイントとなるだろう。

画像3: 写真:共同通信
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