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月間プロ野球総括(5月)パ・リーグ編<前編>

  • 2026.7.4

ペナントレース前半の山場となる「日本生命セ・パ交流戦」。今季もパ・リーグ勢が69勝をマークし、39勝のセ・リーグ勢を圧倒した。そのため3・4月の結果からAクラスとBクラスの入れ替わりはなしとなった。パ・リーグの前編は、初の交流戦優勝を果たしたライオンズほか3球団の5月と交流戦終了までの戦いを振り返る。

埼玉西武ライオンズ

歴代最高勝率で交流戦を初制覇

4月終了時点で23勝25敗1分と借金2だったライオンズ。それでも首位まで4.5ゲーム差となっていただけに、5月、交流戦の戦いはとても重要なものだった。5月最初のマリーンズ戦で見事に勝ち越しを決めると、続くホークスとの3連戦では計24得点と打線が爆発し2カード連続の勝ち越し。さらに5月6日からは、破竹の7連勝をマークし、5月17日の試合で勝利すると2024年4月9日以来、768日ぶりの首位に立った。結果的に交流戦までの5月のカードは負け越しなしで前半戦の山場を迎えることに。

交流戦に入ってからも、引き分けを挟んで4連勝と波に乗ると、6月6日からは6連勝と好調をキープ。ホークス、ファイターズと最後まで優勝争いを展開したが、交流戦最後の試合で勝利し14勝3敗1分で交流戦初優勝。勝率.824は、交流戦歴代最高記録となった。昨季までパ・リーグで優勝がなかったのはライオンズのみだっただけに、不名誉な記録に終止符を打った。

5月以降の好調を支えたのは、打線ではタイラー・ネビンと、長谷川信哉だろう。ケガで開幕出遅れとなったネビンは5月1日に一軍昇格。そこから5月月間打率は.341、本塁打9と出遅れを補う活躍を見せた。交流戦の打率は.189と落ち込んだが、それをカバーしたのが長谷川。交流戦打率.367とトップの数字を残して見事交流戦MVPに輝いた。育成出身の選手が交流戦MVPとなるのは史上初の快挙となった。

開幕後にケガをした桑原将志らも復帰し、打線にも活気が出てきたライオンズ。投手陣の安定感は続いているだけに、このまま勢いをキープできるか注目したい。

画像: 歴代最高勝率で交流戦を初制覇

福岡ソフトバンクホークス

連覇は逃すも交流戦で強さを見せつける

首位と2.5ゲーム差の2位で3・4月を終えたホークス。5月上旬は3カードで2カードは勝ち越しも5勝4敗といまひとつ波に乗れない状態。しかも中旬の戦いに入ると開幕投手の上沢直之の離脱などもあり、5月12日から20日までの9試合は1勝8敗と失速し、今季初の借金生活に。嫌なムードは流れたが、今季交流戦前最後のカードでファイターズに3連勝を飾り、23勝22敗1分の3位で交流戦を迎えることになった。

最後に息を吹き返したことが功を奏したのか、相性のいい交流戦では7連勝と5連勝を記録。最後のスワローズ戦で初の負け越しを喫して、交流戦2連覇を逃したが、14勝4敗と2位でフィニッシュとなった。交流戦では栗原陵矢が19打点とトップの数字を残して優秀選手賞を獲得。打線全体で見ても交流戦チーム打率は12球団トップの.258と完全に息を吹き返した印象が強い。投手では大津亮介が3戦3勝、防御率1.29と圧巻のピッチングを披露した。

交流戦終了時点では、首位ライオンズと3.5ゲーム差。シーズン前半のライオンズ戦は3勝8敗と負け越しているだけに、リーグ3連覇には相性の悪さを改善したいところだ。

画像: 連覇は逃すも交流戦で強さを見せつける

オリックス・バファローズ

連勝連敗が続き流れに乗り切れず首位陥落

エースの離脱というアクシデントに見舞われたバファローズだったが、3・4月は首位。この勢いで5月も突き進みたかったが、5月前半で思ったように貯金が伸びず。中でもファイターズとの2カードが負け越しに終わったのが響いた。また5月14日から下位相手に4連敗
したことも流れを断ち切る要因となった。それでも交流戦を迎える前の成績は、首位を明け渡したものの26勝20敗の貯金6という数字。

迎えた交流戦は、ベイスターズ、ドラゴンズと苦しい戦いが続いている2チームに勝ち越して、いい流れを手繰り寄せたが、続くビジターでの6連戦で0勝5敗1分と負けが先行する形に。しかしホーム6連戦ではセ・リーグの首位争いをするスワローズ、タイガースに5勝1敗と勝ち越して、なんとか交流戦で1つの貯金をつくった。

成績の波が激しかった交流戦だったが、ベテラン中川圭太がリーグ4位の打率(.333)を残せば、プロ2年目で5月19日に一軍昇格を果たした山中稜真が交流戦打率.322と奮起したのは今後のプラス材料といえる。投手陣もアンダーソン・エスピノーザ、九里亜蓮は安定したピッチングを続けている。あとは、その他の先発陣が
いかに調子を上げるかがポイントといえる。

画像: 連勝連敗が続き流れに乗り切れず首位陥落
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