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60区画あるのに28件待ち…4人家族が月8,000円の外部収納を契約するはめになった“誤算”

  • 2026.8.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。新居を探すとき、間取りとあわせて気になるのが収納の量です。

荷物の多いご家族なら、住戸の外に借りられる置き場があると聞けば心強く感じますよね。今回は、共用の収納設備を当てにして購入したものの、入居時点では借りられない事態となった話を紹介します。

収納不足は1階の60区画で補えるはずだった

Bさん(40代・会社員)は、妻と子ども2人の4人家族です。総戸数400戸の大規模マンションで、72平方メートルの住戸を購入しました。家族はキャンプが趣味で、選んだ間取りは収納が少なめです。

それでも1階に月1,500〜3,000円のトランクルーム(荷物を保管する共用の収納庫)が60区画あり、収納の少なさを補える点も購入の後押しの一つでした。ところが入居前の手続きで管理会社に申し込むと、窓口の担当者から予想外の答えが返ってきます。

「いま28件の順番待ちが発生している状況です。この1年で空きが出たのは2件でした」

Bさんは言葉を失いました。

400戸に60区画、解約されない限り空かない

トランクルームは居住者全員で共有する共用部分にあり、管理組合と使用契約を結んで借りる仕組みです。国が示す管理規約のひな形である標準管理規約でも、駐車場と同様に扱うものとされています。

契約は解約されない限り続くため、400戸に対して60区画では、一度埋まるとめったに空きが出ません。入居後、キャンプ用品にスタッドレスタイヤ、五月人形と、行き場のない荷物が納戸からあふれました。

共用部分の廊下には置けないため、玄関とリビングの一角が物置のようになっていきます。Bさんは徒歩5分の外部のレンタル収納を月8,000円で契約し、ようやく家の中が片付きました。敷地内なら月2,000円の区画があるので、空き待ちの登録は残しています。

収納は間取りで完結する前提で選ぶ

トランクルームのような、全戸分が用意されていない設備は、希望通りに使えなくなるリスクがあります。しかも「いま空きが何区画あるか」「何件待ちか」といった現状は、売買契約前の重要事項説明で必ず説明される項目ではないのです。

Bさんのケースでは事前に利用希望を伝えておらず、売主がトランクルームを借りていなかったため、書類の記載は「契約なし」で終わっていました。マンションによってはトランクルームの空き状況が書かれているケースもありますが、ご自身で仲介業者経由で確認するのが確実です。

もし空きがなかった場合でも、あわせて「この1年で何件空いたか」まで聞いておくと、待てば借りられる見込みがあるかを判断できます。将来的にトランクルームが使えるようになるまで待つなら、近くのレンタル収納の場所と料金まで確かめてから契約に進むと、入居後に慌てずに済みます。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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