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新築マンション6年目、仕事部屋にエアコンを…「発火のおそれがある」2社に断られた“思いもよらぬ事情”

  • 2026.7.29
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

購入時には気にならなかった部屋の仕様が、後から思わぬ壁になるケースもあるのです。今回は、私が新築マンションに住んで6年目のとき、仕事部屋へのエアコンの設置を断られた実体験を紹介します。

物置同然だった部屋が仕事部屋になった

私は新築で購入したマンションに住んで6年になります。窓のない部屋が1部屋あり、会社員時代は物置のように使っていました。その後、在宅勤務が増えるようになり、仕事部屋として使い始めました。

夏の暑さは切実で、仕事に集中できません。そこで家電量販店で型落ちの必要最小限の機種を選ぶと、見積もりは工事費込みで5万円台でした。その場で購入し、設置工事を申し込みました。

「延長は発火のおそれがある」2社に断られた

後日、下見に来た工事担当者に言われました。

「室外機までの接続配線の長さが足りません。途中でつなぐ延長は発火のおそれがあるので、お受けできないんです」

購入まで済ませた私には、思いもよらない説明でした。別の量販店でも店員に事情を話して確認しましたが、答えは同じです。仕事部屋からバルコニーの室外機置き場までは、新築時から壁の中に配線が通してありました。

バルコニー側の配線をむき出しにせず、エアコンを付けられるようにした造りです。ただ、壁の中の配線は簡単には引き直せません。かつては、長さが足りなければ途中でつないで延長する施工が広く行われていました。

しかし、業者の施工であっても接続部の接触不良による発火事故が相次ぎ、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意喚起しています。メーカーの据付説明書も途中接続を禁じており、量販店が断るのはこのためでした。竣工時には成立していた「後で延長してつなぐ」前提が、今は通用しなくなっているのです。

見積もりは当初の3倍、購入意欲が消えた

売主の窓口にも問い合わせましたが、設備の不具合ではないためアフター対応の対象外で、保証期間も過ぎていました。紹介されたビル用空調も扱うメーカー系の業者に確認すると、工事自体は可能です。

ただし見積もりは工事費だけで6万円、機種も最新モデルの定価に近い10万円弱でした。5万円台のつもりが3倍です。正直なところ、金額が上がりすぎて購入意欲そのものがなくなり、設置は見送りました。

今は隣室のエアコンとサーキュレーター、後から買い足した(静音タイプの)扇風機の組み合わせで夏をしのいでいます。「非常に快適」とまでは言えませんが、仕事に支障のない程度には落ち着きました。

「後で付けられる」は配線しだいで崩れる

エアコンの後付けを見込む部屋は、内見や購入のときに以下の2点を確認してみてください。

  • 専用コンセントの有無
  • 配管や配線が壁の中を通る仕様(隠蔽配管)になっていないか

壁の中に配線が通っている部屋は、量販店の標準工事では対応できない場合があります。メーカー系や空調専門の業者に頼めることもありますが、私のように工事費と機種代が想定を大きく超えるかもしれません。

それでも、安く済ませるために配線の途中接続のような無理な施工を頼むのはやめましょう。発火のおそれが指摘されている以上、そこは断る業者のほうが信頼できます。

参考:エアコン「3.途中接続で発火」(製品評価技術基盤機構)



筆者:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士・FP2級などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで、専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。

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