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「駅近で維持費も軽い」新築マンション購入5年目、月8,000円の積立金に届いた“通知”

  • 2026.8.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。マンションの修繕積立金は、外壁や屋上などの計画的な修繕に備えて毎月積み立てるお金です。

購入から数年後の値上がりに驚いたという話も、よく耳にします。今回は、新築購入から5年目に修繕積立金が約1.7倍になったBさん夫婦の事例を紹介します。

5年目の総会で決議された1.7倍への改定

Bさん(30代後半・会社員)夫婦は5年前、総戸数60戸の新築マンションを購入しました。修繕積立金は月8,000円で、駅近のわりに維持費が軽い点も購入の後押しの一つです。

5年目、総会の議案書に積立金の改定案が載りました。新しい金額は月14,000円近くで、約1.7倍です。議案はそのまま総会で決議されました。大幅な値上げに驚いたBさんが管理会社に電話すると、担当者はこう答えます。

「値上げ自体はそのとおりです。ただ、販売時の長期修繕計画で当初から予定されていた改定なんです」

契約時に受け取った書類をめくると、確かに5年目と10年目の引き上げが記載されていました。

新築時の負担を軽く見せる「段階増額積立方式」

新築時の積立額を抑え、段階的に引き上げていく方式は「段階増額積立方式」と呼ばれます。分譲時の毎月の負担が軽く見えるため、多くの新築マンションで採用されてきました。

一方で国のガイドラインは、購入予定者に対しても積立方式や将来の引き上げ計画の確認を促しています。その理由は、引き上げの合意形成ができず、修繕積立金が不足する事例も生じているためです。

10年目の引き上げ分を、先に家計へ組み込む

Bさん夫婦は長期修繕計画を読み直し、10年目には月18,000円への引き上げが予定されていると知りました。そこで、今の積立金との差額を毎月の家計から先取りして貯蓄し始めています。次の改定が来ても、家計はすでにその金額で回っている計算です。

これからマンションを購入する際の対策として、長期修繕計画を見せてもらい、均等積立か段階増額かをまず確認してみてください。段階増額なら「何年目に月いくらになるか」まで読み、差額を早めに家計に組み込んでおくと、改定時に生活水準を変えずに済みます。

中古物件なら、仲介業者を通じて過去の総会議事録などを確認すれば、計画どおりに引き上げが実施されてきたかどうか把握できる場合があります。もし実施できていないようであれば、そのマンションは積立不足が進んでいるかもしれません。

参考:マンションの修繕積立金に関するガイドライン(国土交通省)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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