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妻「これならレンタカーと同じだね」敷地内カーシェア2台を当てにマイカーを手放した40代家族の誤算

  • 2026.7.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。車を共同で使うカーシェアは、全国で車両台数も会員数も伸び続けているサービスです。

敷地内にカーシェアを備えたマンションなら、維持費のかかるマイカーを手放せると考える方もいるでしょう。今回は、敷地内のカーシェアを当てにして車を手放したBさん一家に起きた、思いがけない結末を紹介します。

マイカーを手放す後押しになった敷地内カーシェア

Bさん(40代・会社員)の一家3人は、総戸数300戸の大規模マンションを購入しました。敷地内には事業者が運営するカーシェアが2台あり、それが駐車場代など維持費のかかるマイカーを手放す後押しになりました。

使い始めると、近所の買い物程度なら15分単位の料金で手頃です。ただ、家族での半日の外出になると、パック料金に走行距離に応じた距離料金が加わり、レンタカーと変わらない総額になります。ある週末の帰り道、妻が言いました。

「これならレンタカーを借りるのと同じだね」

運転席のBさんも、同じことを感じていました。一家の利用は月1回を切るようになり、ほかの居住者の利用も同じように低調でした。

入居後3年目の総会で決まった廃止

3年目、稼働率の低迷を理由に、カーシェア事業者から管理組合へ撤退の申し入れが届きます。理事会では、導入時から管理組合が一定の固定費を負担してきた経緯も考慮して検討を重ねました。

総会には契約の終了と、区画を1か月単位で貸す月極駐車場に転用する議案が上程され、賛成多数で決議されます。敷地内からカーシェアはなくなり、車が要る週末、Bさんは駅前のレンタカーを予約するようになりました。

手放した車の維持費より安く済む月もあれば、予定が重なって割高につく月もあります。

設備を前提に手放す前に、料金と継続性を確かめる

敷地内カーシェアを前提に車を手放すなら、短時間だけでなく半日や1日の利用の総額まで試算してみてください。パック料金と距離料金を合わせると、想定より高くつく場合があります。

そして、マンションの設備がずっとあるとは限りません。駅前のレンタカーやカーシェアなど敷地外の代替手段と料金を比べ、車のない生活を設備1つに頼らない形にしておきましょう。

参考:わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移(交通エコロジー・モビリティ財団)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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