1. トップ
  2. 住まい
  3. 週3在宅の40代会社員、「10席の共用ワークスペース」目当てに購入したマンションで…朝9時前に気づいた誤算

週3在宅の40代会社員、「10席の共用ワークスペース」目当てに購入したマンションで…朝9時前に気づいた誤算

  • 2026.7.31
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。在宅勤務の広がりで、共用ワークスペースを備えた大規模マンションが増えました。

自宅に仕事部屋を作りにくい人には、とくに魅力的な設備でしょう。今回は、共用ワークスペースを仕事場にする前提でマンションを購入し、入居後に想定が崩れた事例を紹介します。

土曜の内見では、10席がほとんど空いていた

週3日在宅勤務をする会社員のBさん(40代)は、共用ワークスペースのある総戸数500戸の大規模マンションを購入しました。席は10席で、予約のいらない自由席です。

ワークスペースの存在は、購入の後押しの一つでもありました。内見したのは土曜の昼で、席はほとんど空いていました。「平日はここを仕事部屋代わりにできそうだ」とBさんは見込んでいたのです。

朝9時前に満席、昼を過ぎても空かない

入居後の平日、朝9時前に下りていくと10席はすでに埋まっていました。在宅勤務の居住者が始業前に席を取り、終業までそのまま使うため、昼を過ぎても席は空きません。

国の調査では、会社などに雇われて働く人の25.2%がテレワーカーとされる時代です。同じ設備を目当てにする居住者は、Bさんのほかにも大勢いました。

席を探すうちに顔見知りになった居住者に、Bさんは声をかけます。

「9時にはもう埋まっていますよね」
「私は8時半に来て、一日ここで仕事しています」

Bさんも早起きして席を取ることを考えましたが、毎朝の席取り競争に加わったところで、10席を大勢で取り合う状況は変わりません。

時間制限はできたが、終日の仕事場にはならない

同じ不満は管理組合にも複数寄せられ、理事会が利用実態を調べました。その後の総会では、利用を1回2時間までとする使用細則の改定が上程され、決議されています。

席は回るようになったものの、2時間では一日の執務場所になりません。Bさんは寝室の一角にデスクと間仕切りを置いて仕事環境を作り、ワークスペースは午後の気分転換に使う形で落ち着きました。

仕事環境はまず自宅内に、共用施設は補助に

週の半分を自宅で働くなら、仕事場所は共用部に頼らず、寝室の一角や個室など自宅の中に確保しておきましょう。共用ワークスペースは終日の仕事場ではなく、気分転換したいときや、資料を読み込みたい数時間だけ使う場所と位置づけておくと、満席の日でも仕事が止まりません。

購入の判断材料にするなら、席数と戸数の比率に加え、時間制限や予約制といった利用ルールを内見時に確認してみてください。中古マンションを検討する場合は、内見を土日だけでなく実際に使う平日の時間帯にも行うと、稼働の実態がつかめます。

参考:テレワーク実施率、安定基調で推移〜令和7年度のテレワーク人口実態調査結果を公表します〜(国土交通省)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ