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築15年・14階建てマンション12階に住むFさん夫婦、夏の夜の落雷停電で気づいた“盲点”

  • 2026.7.28
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

停電で止まるのは、照明やエアコンだけではありません。マンションでは、エレベーターや水道まで止まることがあるのです。今回は、落雷による停電でそれを知ったFさん夫婦の事例を紹介します。

落雷で照明が消え、蛇口の水も止まった

Fさん(40代)夫婦は、築15年・14階建てマンションの12階に暮らしています。ある夏の夜、近くに雷が落ちた音とほぼ同時に、部屋の照明がふっと消えました。

窓の外では街灯も消えていて、一帯が停電したようです。エアコンも止まり、蒸し暑さがじわりと戻ってきました。夫婦はスマートフォンの明かりを頼りに、しばらく復旧を待ちます。

ところが、水を飲もうと蛇口をひねっても、水が出てきません。

「水も止まるなんて、思ってもみなかったね」

Fさんのマンションは、電気で動くポンプで各階へ水を送る給水方式でした。停電でポンプが止まると、上の階まで水が届かなくなります。自治体の資料でも、ポンプで給水する建物は停電すると断水するおそれがあると説明されています。

エレベーターも止まり、12階が遠くなる

同じマンションでも、屋上のタンクにためた水を重力で流す方式なら、停電と同時に断水するとは限りません。ただ、Fさんの住まいはポンプ式で、蛇口はうんともすんとも言いませんでした。

水が止まれば、トイレも流せなくなります。買い置きのペットボトルはありましたが、それだけでは心もとない状況でした。「下の階の様子を見てくる」と言いかけたFさんは、はたと気づきます。

エレベーターも止まっていて、12階から1階までは階段を使うしかありません。暗い中を往復するのは危ないと考え、夫婦は部屋にとどまりました。停電は数時間で復旧したものの、その間は冷蔵庫の中身が傷まないか気が気ではありませんでした。

高い階ほど、水もエレベーターも止まったときの不便は大きいのだと、Fさんは住んで初めて実感しました。

在宅で数日過ごせる備えを

停電への備えとして、Fさんは飲料水と持ち運べる電源、水のいらない携帯トイレを用意しました。東京都の防災ブックでも、マンションでは自宅にとどまる在宅避難を前提にした備えが推奨されています。

まずは、自分の住まいが停電したときに水やエレベーターがどうなるかを、マンションの契約書類を見たり、管理会社や管理員室の管理員に確かめたりしてみてください。給水方式によっては、停電と同時に水が止まります。

そのうえで飲料水や携帯トイレ、明かりや電源をそろえておくと、数日の停電でも家で落ち着いて過ごせるでしょう。

参考:
東京くらし防災(東京都)
停電によるビル・マンション等の断水に備えましょう(大阪市水道局)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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