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「シャッターがあれば安心ですよね」電動ガレージを新築した40代夫婦、久しぶりに開けた朝に絶句した"黒い影"

  • 2026.8.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

夏休みや帰省シーズンは車で出かける機会が増える一方で、自宅でゆっくり過ごすため数日から数週間車を動かさないご家庭も少なくありません。

ビルトインガレージ(建物の1階部分などに組み込まれた車庫)は、大切な愛車を雨風や盗難から守れる人気の設備です。しかし「シャッターを閉めているから安心」と思っていたことが、思わぬトラブルにつながるケースがあります。

今日は、電動シャッター付きガレージを新築した40代ご夫婦が、久しぶりにシャッターを開けた瞬間、思いもよらない出来事に見舞われたエピソードをご紹介します。

雨風から愛車を守るため、ビルトインガレージ付きの家を建築

これは、お客様との何気ない会話の中で伺ったお話です。車好きの40代Aさんご夫婦は家を新築する際、電動シャッター付きのビルトインガレージを作りました。

「せっかく買った愛車だから、雨や紫外線で傷ませたくないんです」
「シャッターがあれば防犯面でも安心ですよね」

打ち合わせでは、そんな会話を交わしながら完成を心待ちにしていたそうです。

新居での暮らしが始まると、車を使うのは週末や連休が中心。在宅勤務の日が多く、平日はガレージのシャッターを閉めたままという日も少なくありませんでした。

夏休みに家族旅行へ出かけたり、帰省で数日間家を空けたりするとシャッターを開けないまま1〜2週間が過ぎることもあったといいます。

「ガレージの中に入れて、シャッターまで閉めているんだから安心」

そう考えていたAさんは、ある“黒い影”が思わぬ騒動を招くことになるとは想像もしていませんでした。

シャッターを開けた瞬間、黒い影が飛び出した

夏休みのある朝、Aさん一家は家族で買い物へ出かける予定でした。子どもたちは玄関で靴を履き終え、車に乗るのを楽しみに待っています。いつものようにAさんがリモコンのボタンを押すと、電動シャッターがゆっくりと開き始めました。

シャッターが上がり切る、その直前です。突然、黒い影がものすごい勢いで飛び出し、Aさんの顔のすぐ横をかすめました。

「うわっ!」

あまりの突然の出来事にAさんは反射的に後ずさりし、そのまま足をもつれさせて転倒。手を地面につき、手首を軽く痛めてしまいました。

飛び出してきた“黒い影”の正体は、一匹のコウモリでした。驚いたコウモリはガレージの中を飛び回ったあと、開いていた玄関からそのまま室内へ。

「えっ、家の中に入った!」
「どこに行ったの!」

奥様が思わず声を上げると、子どもは怖さのあまり泣き出してしまいます。リビングや廊下を飛び回るコウモリを前に、家族は外へ避難するしかありませんでした。

結局、その日の外出は中止となり、家族総出でコウモリの行方を探す慌ただしい一日になってしまったそうです。

原因は約1.5cmの隙間だった

コウモリは見失ってしまい、その日は結局見つかりませんでした。

「もう外へ出ていったのかな…」

そう思いながら家族は就寝しましたが、その夜、寝室で思わぬ出来事が起こります。

バサッバサッ。

天井付近から羽音が聞こえ、電気をつけると昼間のコウモリが部屋の中を飛び回っていたのです。Aさんは何とかコウモリを虫取り網で窓の方へ誘導し、窓から屋外へ逃がしました。

翌日、改めてガレージを確認すると、シャッターのレール付近や床には黒い粒のようなフンが点々と落ちていました。不安になってシャッター周辺をよく見ると、構造部分の奥にも黒い汚れが付着しています。

後日、専門業者へ調査を依頼したところ、原因はシャッターの構造部分にあった約1.5cmの隙間でした。

「このくらいの隙間があれば、コウモリは出入りできますよ」

そう説明を受け内部を確認すると、フンが大量にたまり、死骸まで見つかったそうです。

Aさんは市販のコウモリ用忌避剤(近づきにくくする薬剤)で追い出そうと試みましたが改善せず、最終的には専門業者へ依頼。コウモリを追い出したうえで、侵入口の封鎖・フンや死骸の清掃・消毒作業まで行うことになりました。

さらに、再び侵入されないよう約1.5cmあった隙間を金網などで塞ぐ工事も実施し、予想していなかった出費まで発生したそうです。

ビルトインガレージは定期的な開閉と点検を心掛けたい

ビルトインガレージやシャッター付きガレージは、雨風や紫外線、盗難から愛車を守れる便利な設備です。

一方で、長期間シャッターを閉めたままにしていると、わずかな隙間からコウモリなどの野生動物が侵入し、住み着いてしまうことがあります。これはビルトインガレージだけでなく、住宅の窓に設置されたシャッターでも起こる可能性があります。

コウモリは鳥獣保護管理法の対象となるため、勝手に捕獲したり駆除したりすることはできません。住み着いてしまった場合は、夕方以降に市販のコウモリ用忌避スプレーなどで外へ追い出し、その後、侵入口となる約1.5cmの隙間を金網や専用ブラシなどで塞ぐ方法が一般的です。

ただし、自分での対応が難しい場合や、多数のコウモリが住み着いている場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

車を使わない期間が続く場合でも、ときどきシャッターを開閉し「ガレージ内にフンが落ちていないか」「侵入口になりそうな隙間がないか」などを確認するだけでも、思わぬトラブルの予防につながります。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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