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「節電になると思って…」SNSで話題のすだれをベランダに設置→突風が吹いた直後、30代夫婦が青ざめた理由

  • 2026.7.30
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

近年の夏は35℃を超える猛暑日が続き、地域によっては40℃に迫る暑さとなることも珍しくありません。最高気温40℃以上の日は「酷暑日」と呼ばれるようになり、暑さ対策への関心も高まっています。

夏になると、SNSでは「すだれを付けるだけで部屋が涼しくなった」「エアコン代の節約になった」といった暑さ対策が話題になります。手軽に始められることから、取り入れている方も多いのではないでしょうか。

しかし、マンションでは設置方法によって思わぬトラブルにつながるケースもあります。

今日は、SNSをきっかけにベランダへ“すだれ”を設置した夫婦が体験した、思いがけない出来事をご紹介します。

これなら涼しい。SNSで話題のすだれを設置

数年前、マンションの売却相談でお会いした30代のAさんご夫妻から伺ったお話です。雑談の中で夏の暮らしについて話題になると、ご主人が当時を振り返りました。

「実は去年、ベランダのすだれでヒヤッとする出来事があったんです」

その年の夏は連日の猛暑で、西日が差し込む午後になるとリビングは熱気に包まれ、エアコンをつけてもなかなか室温が下がらなかったそうです。

そんなある日、SNSで「窓の外にすだれを付けるだけで室温が下がった」という投稿を目にしました。「これなら簡単にできそう」と思ったAさんは、休日にホームセンターですだれと結束バンドを購入。その日のうちにベランダへ設置し、手すりにしっかり固定しました。

すると、以前よりも直射日光が和らぎ、奥様は満足していたそうです。

「部屋が少し涼しくなった気がするね」「冷房も前より効いているんじゃない?」

ゲリラ豪雨の突風で、すだれが外れかけた

設置から数週間後の夕方のことでした。

空が急に暗くなり、激しい雨とともに突風が吹き始めます。リビングにいたAさん夫婦は、ベランダから聞こえてくる「バタバタバタッ!」という大きな音に驚き、慌てて窓の外をのぞきました。

すると、すだれは強風をまともに受け、大きく波打つように揺れています。

「まさか…」

ベランダへ向かったその瞬間、結束バンドの一部が切れ、すだれは手すりの外側へ垂れ下がっていました。あと少し風が強ければ、そのまま下へ落ちてもおかしくない状態だったそうです。

マンション前を歩いていた住民がその様子に気付き、「すだれが落ちそうです!」と管理会社へ連絡。管理会社の担当者も駆け付け、Aさんと一緒にすだれを取り外しました。

落下すれば重大事故になる可能性も

すだれを取り外したあと、Aさんは管理会社の担当者から声を掛けられました。

担当者は取り外したすだれを見ながら「今回は落ちなかったからよかったものの、人や車に当たれば重大事故につながる可能性があります」「管理規約は確認されましたか?」と静かな口調で説明したそうです。

その言葉を聞き、Aさんは初めて事の重大さを実感しました。

さらに説明を受ける中で、ベランダの手すりは専用使用権が設定された共用部分にあたり、このマンションでは外側へ物を設置したり固定したりすることを管理規約で制限していることも知ったといいます。

「節電になると思って始めただけなのに、こんなことになるなんて思いもしませんでした」とAさん。

その日のうちにすだれは撤去し、その後は室内側に設置する遮熱カーテンや、適合するガラスに使用できる遮熱フィルムなど、マンションでも安全に使いやすい暑さ対策へ切り替えたそうです。

暑さ対策は「安全性」まで考えることが大切

窓の外に設置するすだれは、直射日光を遮り、室温の上昇を抑える効果が期待できるため、適切な方法で活用されているご家庭も少なくありません。

一方で、マンションではベランダの手すりが共用部分の専用使用部分とされており、すだれなどの設置方法を管理規約で制限している場合があります。また、近年はゲリラ豪雨や台風に伴う突風も多く、しっかり固定したつもりでも外れてしまう可能性があります。万が一落下すれば、人や車に被害を及ぼす重大事故につながりかねません。

SNSで話題の暑さ対策でも、取り入れる前には管理規約やメーカーの取扱説明書を確認しておくことが大切です。快適さを求めた工夫が思わぬ事故や近隣トラブルにつながらないよう、安全性にも十分配慮しましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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