1. トップ
  2. 住まい
  3. 新築カーポートに停めた外車、ある夏の午後に「バンッ!ガンッ!」…30代Aさんが言葉を失った事態

新築カーポートに停めた外車、ある夏の午後に「バンッ!ガンッ!」…30代Aさんが言葉を失った事態

  • 2026.7.29
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

近年は、局地的な豪雨や台風だけでなく、大粒の雹(ひょう)による被害も各地で発生しています。「まさか自分の地域ではないだろう」と思っていても、突然の悪天候によって車が大きな被害を受けることも珍しくありません。

カーポートがあれば、愛車は雨や紫外線から守られるため、多少の悪天候でも安心と考えている方は多いのではないでしょうか。新築時にも、その安心感から設置を選ぶご家庭は少なくありません。

しかし、自然災害は想定どおりに起こるとは限りません。

今日は、「屋根があるから安心」という思い込みが覆された、戸建て住宅で実際に起きた出来事をご紹介します。

これで愛車も安心。カーポート付きの新居で始まった新生活

数年前、30代のAさん夫婦が念願の新築戸建てを購入されたときのことです。

車好きだったAさんは、納車されたばかりの外車を長くきれいな状態で乗り続けたいと考え、雨や紫外線から守れるようポリカーボネート製(軽くて衝撃に強い樹脂素材)のカーポートを設置しました。引越し当日、真新しいカーポートの下へ愛車をゆっくりと停めると、ご夫婦は笑顔で顔を見合わせました。

「これなら雨の日も安心だね」

そう話しながら、新居でのカーライフに期待を膨らませていたそうです。実際、ポリカーボネート製のカーポートは雨や紫外線対策には十分効果があり、普段使いでは不便を感じることはありませんでした。

そのためAさんは、カーポートがあれば愛車は悪天候から守られるものだと思い込んでいました。

横殴りの雹がカーポートの“横”から襲った

ある夏の日の午後のことです。それまで晴れていた空が急に黒い雲に覆われ、激しい雷雨が降り始めました。窓の外では稲妻が光り、雷鳴が響き渡ります。

その直後、「バンッ!」「ガンッ!」という、雨とは明らかに違う衝撃音がカーポートから何度も聞こえてきました。慌てて窓から外を見ると、ゴルフボールほどの大きさの雹が、強風にあおられて横殴りに降っています。

「カーポートがあるから大丈夫だろう…」

Aさんはそう自分に言い聞かせました。しかし雷も激しく鳴っていたため、外へ出て車を移動させることはできません。実際、雷注意報が発表されるような状況では、雹が降り始めてから屋外へ出て車を移動させることは、雹の直撃や落雷のおそれがあり危険です。

30分ほどして雨雲が過ぎ去り、Aさんは急いで愛車のもとへ向かいました。

すると、カーポートの屋根自体は強い衝撃に耐え無事だったものの、壁がない構造のため、強風にあおられ横や斜めから吹き込んだ雹によってボンネットやドアには無数のへこみができ、塗装にも細かな傷が付いていました。さらに、フロントガラスにもひびが入り、Aさんはその場で言葉を失ったそうです。

修理費約80万円…。保険があっても自己負担は避けられなかった

後日、修理工場で見積もりを取ると、修理費は約80万円。ボンネットやドアのへこみ、フロントガラスの交換など大掛かりな修理が必要となり、Aさんは見積書を見ながら思わず言葉を漏らしました。

「カーポートがあるから安心だと思っていたのに…」

幸い車両保険に加入していたため、修理費の大部分は補償対象となりました。しかし、免責金額(自己負担額)の支払いは必要だったうえ、保険を利用したことで翌年以降の等級が下がり、保険料も上がることになったそうです。

「カーポートがあれば愛車は守られる」という思い込みが、大きな誤算を招いた出来事でした。

カーポートだけで安心せず、災害への備えも考えておきたい

ポリカーボネート製(樹脂素材)のカーポートは、雨や紫外線対策として有効な設備です。一方で、横殴りの雹や強風によって横方向から飛来する雹まで完全に防げるわけではありません。

近年は局地的な雷雨や降ひょうが発生することもあります。ただし、雹が降り始めてから車を移動させるために屋外へ出ることは、雹の直撃や落雷の危険があるため避けるべきです。

そのため、気象台から降ひょうに関する気象情報や雷注意報が発表された際は、早めにガレージや屋内駐車場へ移動させることを検討しましょう。屋内への移動が難しい場合は、雹対策用の車両カバーを備えておくことや、万一に備えて、自然災害への適用や免責金額など車両保険の補償内容を確認しておくことも有効な対策です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ