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運転免許証の「12桁の番号」、学科試験満点なら“00”の噂は本当?各桁に隠された意外な正体

  • 2026.7.27
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

普段、財布に入っている運転免許証。中央の「12桁の番号」をじっくり見たことはあるでしょうか。ただの数字の羅列に見えますが、取得地域や年など、それぞれの桁に意味が込められています。

本記事では、番号に隠された役割や「試験の点数がわかる」という噂の真相、マイナ免許証における扱いや注意点について解説します。

最初の4桁に隠された免許取得時の思い出

普段から身分証明書として活用する機会の多い運転免許証ですが、中央付近に印字されている12桁の数字の意味までご存じの方は少ないかもしれません。 ただの整理用の番号だと捉えられがちですが、実は一つひとつの桁にしっかりとした意味が持たせられています。 もし可能であれば、お手元にご自身の運転免許証をご用意いただき、左側の数字から順番に確認してみてください。 意味を知りながら読み解いていくと、ただの数字の羅列が少し違ったものに見えるはずです。

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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

まずは一番左側に位置する、最初の1桁目と2桁目の数字からご説明します。 ここは公安委員会番号と呼ばれており、初めに新規で運転免許証を交付した都道府県の公安委員会を示しています。 たとえば、初めて自動車の運転免許を取得した地域から遠く離れた別の都道府県へ引っ越しをして免許を更新したとしても、この最初の2桁は基本的に変わりません。 最初に免許を手にした土地の記憶が、番号としてずっと残り続けるというわけです。

そして、それに続く3桁目と4桁目の数字は、新規に交付された年の西暦の下2桁を表しています。 これは現在お持ちの免許証の発行年や、最後に更新の手続きをした年ではありません。 あくまで、その12桁の番号が初めて割り当てられた年を意味しています。 ご自身の原点ともいえる地域と年が刻まれていると知ることで、教習所に通って一生懸命に運転を学んだ当時の懐かしい記憶がよみがえってくるのではないでしょうか。

真ん中の6桁は学科試験の点数ではない

最初の4桁がご自身の運転歴の始まりを示す数字だとおわかりいただけたところで、次は右側に続く真ん中の6桁について見ていきます。 車や運転に関する話題が好きな方のなかには、この真ん中の数字にまつわる都市伝説を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。 たとえば、末尾の数字が00であれば学科試験が満点だった証拠であるとか、過去に起こした交通違反の回数や履歴が暗号のように隠されているといった噂です。

しかし、これらは事実ではありません。 5桁目から10桁目にあたる部分は、交付年ごとに割り振られる一連番号として規定されています。 警察庁が定めている番号の構成ルールにおいても、ここに学科試験の成績や違反の履歴などが反映される仕組みはないと明記されています。 あくまでシステム上で個人を管理するための連番です。自分の点数が低かったから恥ずかしい数字になっているのではと不安に感じる必要はありませんので、安心していただければと思います。

11桁目と最後の1桁が担う役割

真ん中の数字に関する都市伝説の誤解が解けたところで、いよいよ謎の多い右端の2桁に迫ります。 まず11桁目の数字は、チェックデジットと呼ばれる検査用の数字です。 これは番号をシステムに入力する際のミスなどを機械的に検出するためのものであり、複雑な計算式をもとに自動で算出されます。 そのため、個人の運転能力や経歴などを評価して付けられているものではありません。

そして、最も多くの方の関心を集めやすい一番右端の12桁目は、主に紛失や盗難などによる再交付の履歴に関係しています。 この数字は新規に交付を受けた時点では0ですが、運転免許証を失って再交付の手続きを受けるごとに1、2と増えていきます。 さらに規定上は10回目に達すると、リセットされて1に戻るという仕組みになっています。

ここで注意したいのが、12桁目の再交付記号は規定上「亡失または滅失を理由とする再交付」の回数のみを表示すると定められている点です。 そのため、手元にある免許証と引き換えで行う破損やICチップ故障、氏名変更などに伴う再交付においては、原則として数字は変わりません。一番右端の数字が0ではないからといって、物をなくしやすい人だとか、だらしない人だと性格や信用度を判断することはできないといえるでしょう。

免許証番号のSNS投稿には要注意

ここまで左端から右端まで、12桁の番号の意味を順番にひも解いてきました。 話の種になるような身近な雑学として楽しめる一方で、ただの記号だからと決して軽視してよいわけではありません。 なぜなら、運転免許証の番号そのものは法律上の個人識別符号に該当し、とても大切な個人情報として扱われているからです。 番号を見ただけでただちに重大なプライバシーがすべて丸見えになるわけではありませんが、取り扱いには細心の注意が必要です。

近年はフリマアプリでの本人確認や、SNSへの何気ない日常の投稿などで、ご自身の免許証の画像をインターネット上にアップロードする機会が増えています。 しかし、12桁の番号やその他の情報が見えたままの画像を不特定多数の目に触れる場所に公開することは、思わぬトラブルを引き起こしかねない大変危険な行為です。

もし手続きの解説や説明用として画像を共有する必要がある場合は、十分な配慮が求められます。 スマートフォンなどの画像編集機能を使って一部を薄いモザイクやペン機能で塗って隠すだけでは不十分な場合があるため、物理的に厚い紙で隠してから撮影するなどといった確実な対策をおすすめします。

マイナ免許証の登場で12桁の番号はどうなるのか

大切な個人情報として運転免許証の取り扱いに気をつける必要がある現代ですが、2025年3月からは免許証のあり方を大きく変える新しい制度が始まりました。 それがマイナンバーカードと運転免許証が一体化した、マイナ免許証と呼ばれるものです。

このマイナ一体化制度では、利用者は「従来どおりの免許証のみ」「マイナ免許証と従来の免許証の2枚持ち」「マイナ免許証のみ(1枚持ち)」の3つのパターンから自由に選択できるようになっています。このうち、「マイナ免許証と従来の免許証の2枚持ち」を選択した場合は、これまでどおり手元に従来の運転免許証も残ります。

一方で、「マイナ免許証のみ(1枚持ち)」のパターンを選択した場合、物理的な運転免許証自体を返納するため、手元には残らなくなります。代わりに運転免許証として携帯するマイナンバーカードの券面には、最初から12桁の免許番号や有効期限といった免許情報は一切印字されず、ICチップ内にのみ記録されるようになります。

さらに、一番右端の数字は従来の再交付回数を示すものから、理由を問わず免許情報が記録されるたびに繰り上がる再記録記号という新たな役割に変わりました。マイナ免許証のみのパターンを選択すると券面に免許情報の印字がないため、12桁の数字そのものが廃止されたように感じるかもしれません。 しかし、番号自体がなくなったわけではなく、目に見えない安全な場所へ移されただけなのです。

都市伝説だと思われていた番号の正体を知り、スッキリしていただけたでしょうか。

時代とともに運転免許証の形が変わっても、12桁の番号が持つ役割は変わりません。次に財布を開いたとき、ご自身の免許証をこれまでと少し違った視点で眺めてみてはいかがでしょうか。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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