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「これっぽっちしか無理だよな」3,000円のお年玉に嫌味を言う叔父。だが、祖母の一言で態度が一変

  • 2026.6.26

3歳の従兄弟に渡したポチ袋

正月、親戚一同が祖母の家に集まっていました。社会人になってまだ数年の私にとっては、初めて自分の稼ぎでお年玉を用意した年でもありました。

渡す相手は、叔父の息子である3歳の従兄弟。気持ち程度ということで、ポチ袋に3000円を包みました。

「はい、お年玉ね」

まだお金の価値もよくわからない年頃です。従兄弟はきょとんとした顔でポチ袋を受け取り、すぐに父親である叔父に預けて、また床のおもちゃに戻っていきました。微笑ましい光景でした。

私はその間、従兄弟の遊び相手になりながら、にぎやかな正月の食卓を眺めていました。家族が顔を合わせる、穏やかな時間のはずでした。

ところが、ポチ袋の中身をちらりと確かめた叔父の口調が、急に変わったのです。

「お年玉ありがとな。まぁ」

「これっぽっちしか無理だよな」

聞き間違いかと思いました。続けて叔父は、こちらを見もせずに言い放ちました。

「お前さんが小さい頃は、もっと包んでやってたぞ」

食卓に響いた祖母の一言

馬鹿にしたような、嫌味のような言い方でした。場の空気が一瞬で固まったのがわかりました。

こういう時、昔の私なら愛想笑いで流していたと思います。でも、自分で稼いだお金を、相手の子どものために包んだという気持ちがありました。

「3歳に3000円は十分です」

声を荒げず、笑顔のまま、それだけ返しました。叔父は意外そうに目を見開き、言葉に詰まりました。

その沈黙に、隣で煮物をよそっていた祖母が静かに口を挟みました。

「金額の話なんてしてないでしょう。気持ちのこもったお年玉、立派なものよ」

叔父の顔から、すっと余裕が消えました。何か言い返そうと口を開きかけて、結局そのまま閉じます。テーブルを囲んでいた他の親戚たちも、小さくうなずいていました。

「……まあ、そうだな」

絞り出すようにそう言うと、叔父はばつが悪そうに目を逸らし、台所のほうへ立っていきました。さっきまでの偉そうな態度はどこにもありませんでした。

金額じゃないと教わった正月

残された私に、祖母は小さく笑いかけてくれました。

「あの子は昔から見栄っ張りでね。気にしなくていいのよ」

その後の食卓で、叔父が金額の話を持ち出すことは二度とありませんでした。気まずそうに料理に箸を伸ばす横顔を見て、はっきり言ってよかったと思いました。

お年玉は、いくら包むかを競うものではありません。3歳の従兄弟がいつか大きくなったとき、「気持ちのこもったお年玉だった」と笑ってくれたら、それで十分です。

祖母のおかげで、毅然と受け止められた正月になりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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