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「孫は多すぎる、火葬場に来なくていい」と冷たく言う親戚。だが、喪主の伯父の行動で状況が一変

  • 2026.6.26

大好きだった祖母

祖母には、孫とひ孫が合わせて十人いた。みんなが代わる代わる遊びに行く、にぎやかな家だった。

「おかえり、よう来たねえ」

玄関を開けるたび、そう言って迎えてくれる人だった。私たちは、誰もが祖母のことが大好きだった。

その祖母が亡くなり、お通夜の晩、親族が広間に集まった。孫もひ孫も、それぞれの予定をやりくりして、ひとり残らず駆けつけていた。

「おばあちゃん、最後まで一緒にいようね」

誰からともなく、そんな声が出ていた。涙をこらえながら、棺の前で手を合わせる。そこへ、近所に住む親戚の年配男性が割って入ってきた。普段はほとんど顔を合わせない人だった。

火葬場に来なくていい

その男性は、ずらりと並んだ私たちを見回すと、不機嫌そうに口を開いた。

「孫が多すぎる、火葬場に来なくていい」

あまりの言葉に、その場が静まり返った。多すぎるから邪魔だ、とでも言いたげな口ぶりだった。

「人数が多いと、向こうで待つのも大変だろう。若いのは家で待っとけばいい」

悪気のない助言のつもりなのか、それとも仕切りたいだけなのか。けれど私たちにとって、それは譲れない一線だった。最後のお別れに、来るなと言われる筋合いはない。気の強いいとこの一人が、まっすぐ前に出た。

「全員で見送ります」

静かだが、はっきりとした声だった。続けて、別のいとこも口を開く。

「おばあちゃんに育ててもらった孫です。最後まで顔を見せたいんです」

男性は一瞬、言葉に詰まった。まさか若い者が言い返すとは思っていなかったのだろう。

十人で囲んだ別れ

「いや、しかし、人数が……」

なおも渋る男性に、今度は喪主である伯父が静かに頷いた。

「みんな、おばあちゃんの大事な孫です。連れて行ってやりましょう」

身内の中心に立つ人がそう言えば、もう誰も止められない。男性は不満そうに眉を寄せたまま、ふいと黙り込んだ。それ以上、何も言えなくなっていた。周りの大人たちも、小さく頷いて私たちの背を押してくれた。

そうして当日、孫とひ孫の十人は、誰一人欠けることなく火葬場へ向かった。誰に気兼ねすることもなく、堂々と祖母のそばに並んだ。

最後にもう一度、祖母の顔をしっかりと見た。穏やかな、いつもの寝顔のような顔だった。

「おばあちゃん、今までありがとう」

一人ずつ、声をかける。たくさんの「ありがとう」が、静かな部屋に重なっていった。あの時、家で待っていたら、きっと一生後悔していたと思う。大好きだった祖母を、最後の最後まで見送ることができた。それだけで、私たちは胸がいっぱいだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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