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2年前、イケメン俳優と「17歳差婚」した“透明感ヒロイン” バディと結ばれたモデル出身女優の軌跡

  • 2026.7.19
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2020年2月、自身のカレンダー発売イベントに登場した飯豊まりえ(C)SANKEI

俳優には、演じてきた役の連なりがそのまま自画像になる人がいる。飯豊まりえの場合、その自画像を描いてきた絵の具は、いつも「恋」だったのかもしれない。

10代でまっすぐな恋に飛び込むヒロインを演じ、20代では恋に距離を置く女性の揺らぎを引き受け、演じる恋の質を少しずつ変えながらキャリアを重ねてきた。だからこそ、2024年の結婚発表には、静かな反転が仕込まれていた。

恋に飛び込むヒロインだった10代

飯豊が恋愛ヒロインとしての輪郭を見せ始めたのは10代の頃だった。2016年の『MARS〜ただ、君を愛してる〜』では、過去のトラウマを抱えながら恋と向き合う麻生キラを演じ、純粋さだけではない繊細な感情表現で新たな一面を印象づけた。

恋に全身で飛び込む女性をこの時期に生き切った蓄積が、のちの彼女が見せる「恋だけではない関係」との対比を、いっそう鮮やかにする土台になった。

恋と距離を取る女性への転回

2022年の『恋なんて、本気でやってどうするの?』で演じた真山アリサは、恋に本気になれない側の女性だった。関係が少しずつ形を変えていく大人の恋愛劇の中で、飯豊が引き受けたのは、恋へ飛び込む心情ではなく、恋から一歩引いて構える心情である。

まっすぐな恋から、迷い、ためらう恋へ。同じ「恋を演じる俳優」のまま役幅を押し広げていった過程は、俳優としての成熟の軌跡として読むことができる。

恋人ではなく、バディだった相手

その恋の系譜のかたわらで、まったく別の線が育っていた。2020年から続く『岸辺露伴は動かない』シリーズである。飯豊が演じる編集者の泉京香と、高橋一生が演じる漫画家の岸辺露伴。二人が画面で築いてきたのは恋人同士ではなく、漫画家と担当編集というバディの関係だった。飯豊自身、1期の頃から高橋にアドバイスを受けてきたとメディアに語っている。

そして2024年5月、二人は結婚を発表した。連名の文章では、一つの作品への参加をきっかけに縁が深まり、約1年の交際を経て結婚に至ったことが明かされた。なお、二人については2022年8月に交際が報じられ、当時は双方が否定したとされる経緯もある。交際のうわさ自体は以前からあったものの、恋人役を演じたことのない共演相手との結婚は、作品でのイメージとは異なる現実として受け止められた。

夫婦になっても、画面の中では恋をしない

2026年5月、NHKで『泉京香は黙らない』が放送された。飯豊が演じてきた泉京香が、スピンオフの主人公として描かれた作品である。結婚後も高橋一生との共演は続いているが、露伴と京香の関係はあくまで漫画家と編集者。現実では夫婦となった二人が、作品の中では恋愛に発展しない距離感を保ち続けていることも、このシリーズならではの味わいになっている。

同じ2026年には、もうひとつの節目が重なった。2018年6月に初登場し、2019年3月から専属を務めた『Oggi』を、2026年4月号で卒業したのである。2008年、10歳で『ニコ☆プチ』のモデルオーディションのグランプリを獲得し、『Seventeen』専属モデルなどを経てから約18年。モデルと俳優という二つの軸を再編し、人気ドラマシリーズ初のスピンオフ主人公という新しい座へ向かう転機の年になった。

恋を演じることで積み重ねてきた俳優人生。その先で結ばれた相手は、恋人役ではなく、作品を通じて縁を育んだ共演者だった。役の中の恋と現実の縁は、交わるようでいて決して重ならない。恋人役を幾度となく演じてきた俳優が、画面の中では夫と恋をしない。その静かなねじれは、飯豊まりえという俳優の歩みを象徴するような、不思議な余韻を残している。


※記事は執筆時点の情報です

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