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15年前、高校生役がぴったりハマった22歳の【イケメン俳優】「高校生役をまだ譲りたくない」ジュノンボーイとは

  • 2026.9.22
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2011年9月、「第8回ベスト・ビューティー・ウイーク・アワード」のベスト・オブ・ビューティーに選ばれた溝端淳平(C)SANKEI

今から15年前の2011年9月、溝端淳平が「第8回ベスト・ビューティー・ウイーク・アワード」のベスト・オブ・ビューティーに選ばれ、ウエーブをつけた新しい髪形で授賞式に登場した。22歳の若手俳優は、当時放送中だった日本テレビ系ドラマ『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』で、高校生探偵を演じていた。

その場で語ったのは、まだ高校生役をほかの人に譲りたくないという思いだった。大人っぽい装いに挑む一方で、まだまだ高校生役を演じていたい。だが、デビューからの仕事をたどると、溝端は同じ年ごろの役ばかりを演じてきた人ではなかった。

コンテストでグランプリを受賞し芸能界へ

溝端は1989年、和歌山県生まれ。2006年の第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、芸能界へ入った。2007年のドラマ『生徒諸君!』が俳優デビュー作になる。

その翌年の2008年には、『ハチワンダイバー』で主人公の菅田健太郎を演じた。将棋のプロを目指していたものの、夢を断たれ、賭け将棋で日銭を稼いでいる青年だ。役の設定は26歳。まだ10代だった溝端が、自分より年上で、すでに一度つまずいた人物を演じていたのである。

新人俳優の初々しさと、人生の行き先を見失った青年。字面だけを並べれば、ずいぶん離れている。それでも菅田には、負けたままで終わらず、もう一度将棋に挑む熱がある。若い俳優が演じることで、そのやり直しにも勢いが生まれそうな役だった。

当時の制作発表で溝端は、菅田のがむしゃらさにひかれていると話していた。格好よく勝つ人より、必死で今日を生きる人物を見てもらいたいという思いである。受賞をきっかけに注目された少年は、早くも、見栄えのよさだけでは通らない主人公に向き合っていた。

盤面へ潜る青年から高校生探偵へ

『ハチワンダイバー』の菅田は、集中すると81マスの将棋盤へ潜るように、勝つための手を探し出す。対局という静かな行為を、熱い勝負として見せる物語だった。謎めいた女性棋士との出会いや、強烈な対戦相手たちが、菅田を次の勝負へ押し出していく。

頭の中で考えていることを、画面の中で面白く見せる。そういう人物を演じた経験を経て、2011年には工藤新一役がやって来る。今度は事件の謎を解く高校生探偵だ。将棋の勝ち筋を探す青年とは違い、すでに原作でおなじみの顔と性格を持っている。

新一ならこうあってほしいという期待を、視聴者はそれぞれ持っているだろう。自分の年齢が役に近ければ、それだけで演じられるわけではない。高校生らしい若さと、周囲を驚かせる推理力を、一人の人物の中に収める必要がある。

10代で26歳を演じ、22歳では高校生を演じる。溝端の初期の仕事は、実年齢が上がるにつれて、役も順番に大人になるという並びではない。年上の人物に挑んだ後で、少年の役へ戻ることもある。その行き来まで含めて、若手俳優を見る楽しさがある。

高校生役をまだ譲りたくない

2011年の授賞式では、高校生役を続けたいという希望とともに、幅の広い俳優になりたいとも語っていた。同じ年代の役を演じ続けることと、役の幅を広げることは、矛盾するようでいて、必ずしもそうではない。

学校にいる少年も、難事件を解く少年も、同じ高校生という言葉の中に入る。年齢だけでは、その人物が何を背負い、誰とどう向き合うのかまでは分からない。溝端自身、すでに年上の青年を演じたうえで、少年の役にもまだ取り組みたいと話していた。

グランプリ受賞から5年の間に、溝端は10代で26歳の青年を演じ、その後に高校生探偵へ戻った。初期の出演作を振り返ると、26歳の青年を演じた後に高校生探偵を演じている。2011年の「高校生役をまだ譲りたくない」という言葉は、その幅を狭めるものではなく、むしろ溝端の出発点にあった柔軟さをよく表している。


※記事は執筆時点の情報です

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