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「消したわけじゃないんだ」とだけ返した俺→喜ばせたかっただけなのに、伝える順番を間違えていた

  • 2026.6.26
ハウコレ

イヤホンを片耳だけ着けて、俺はプレイリストの曲を一曲ずつ別のリストへ移していました。彼女が選んで入れてくれた曲を、1つの場所に集めておきたかったのです。それが彼女を不安にさせるとは、このときの俺は考えていませんでした。

彼女の曲を、こっそり一か所に集めていた

もうすぐ、付き合って2度目の記念日でした。彼女を車に乗せて、2人で初めて遠出した道をもう一度走るつもりでした。流すのは、彼女が出会った頃から少しずつ足してくれた曲だけ。サプライズにしたくて、共有のリストからその曲を抜き、別のリストへ一曲ずつ移していったのです。

届いた一文に、すぐには打ち明けられなかった

画面に、「プレイリスト、曲が減ってない?」という彼女からのメッセージが浮かびました。

既読はつけたものの、何と打てばいいのか迷います。本当のことを書けば、サプライズは台無しになる。けれど黙っていれば、彼女を心配させたままになる。打ちかけた文章を消しては書き直し、結局、「消したわけじゃないんだ」とだけ送りました。

種明かしは、記念日の車の中で

事情を濁したまま、俺は「週末、空けておいてくれる?」と続けました。本当は、抜いた曲を集めたリストを車で流して、そこで全部打ち明けるつもりでした。彼女からすれば、説明もないまま好きな曲が消えたように見えたはずです。喜ばせたい気持ちが先に立って、伝える順番を間違えたのだと、あとから気づきました。

そして...

記念日、彼女が入れてくれた曲を順番に流しました。助手席の彼女が、ああ、と声をこぼして笑います。一曲ごとに「これ、覚えてる」と歌詞を口ずさみ、シートの上で軽く足を揺らしていました。消したわけじゃないと打つだけでは足りなかった分を、その日にようやく渡せた気がしました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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