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「近くにいた方が安心でしょ」妊娠中の私を心配してくれる義母。だが、私が義母を遠ざけたかった理由とは

  • 2026.6.25

妊娠を境に変わった距離感

もともと義母とは、年に数回顔を合わせる程度の関係だった。それが、私の妊娠が分かった途端、ぐっと近づいてきた。

ある朝、カーテンを開けると、見覚えのある人影が家の前をゆっくり歩いている。義母だった。

「散歩コースに入れたのよ。近くにいた方が安心でしょ」

その日から、義母は連絡のたびに私の体のことを細かく尋ねてくるようになった。

「つわりはどう?吐く回数は?血圧は測った?高めだと危ないわよ」

気遣いだと頭では分かる。けれど、毎日のように飛んでくる質問と、家の前の足音に、私は少しずつ追い詰められていった。一人で静かに過ごしたい時間まで、義母の影に塗りつぶされていくようだった。

夫はかばうだけ

耐えきれず、私は夫に頼んだ。直接の連絡は少し控えてもらえないかと。けれど夫は、困った顔でこう言うだけだった。

「孫の誕生を楽しみにしているだけだから」

母も悪気はないんだよ、と夫は私の肩を持とうとしない。

私の負担より、義母の気持ちが優先されているようで、胸の奥がきしんだ。

そんな私の気持ちなど知る由もなく、義母の干渉はさらに強まった。検診の結果を聞きたがり、産院の選び方にまで口を出す。極めつけは、この一言だった。

「私は出産経験者だから聞きたいこと多いでしょ?」

聞きたいことなど、こちらは一度も口にしていない。

なのに、教える側として当然のように振る舞う義母に、とうとう私の中で何かが切れた。

数字で示した一言

私は夫に向き直り、できるだけ冷静に、けれどはっきりと告げた。

「ねえ、ひとつ聞いていい?私の母は三人を産んでいて、体質も私とそっくりなの」

夫が黙って私の顔を見る。私は指を折りながら、年月を並べてみせた。

「母は25年前、義母は40年前の出産よ」

「私が今、本気で相談したいのは、どっちだと思う?」

夫は口を開きかけて、言葉を探すように天井を見上げ、結局何も言えなくなった。出産経験という義母の旗印が、年月という数字の前であっけなく色あせていく。

「……たしかに、それは、お義母さんより君のお母さんだよな」

絞り出すような夫の声には、もう義母をかばう響きはなかった。私はその気持ちを、後日、義母にも自分の口で正直に伝えた。

「相談は実母にしますので、出産までは少し距離を置かせてください」

義母は何か言いかけて、二度ほど口を動かし、最後は小さくうなずいた。家の前の足音は、その日からぱたりとやんだ。穏やかな静けさの中で、私はようやく自分のお腹に集中できるようになった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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