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【ものまねタレント・コロッケさん×俳優・加賀まりこさん】おふたりは『水戸黄門』で初共演!コロッケさんの京都太秦撮影所での大失敗とは?【まりこサロン後編】

  • 2026.6.23

加賀まりこさんが「じっくりお話ししたい!」と思う素敵な大人と対談する不定期連載『まりこサロン』。今回のゲストはものまねタレントのコロッケさんです。かつておふたりが共演したときのお話や最近のステージのことなど、さまざまなお話で盛り上がり、貴重な「ダブルアイーン」カットも!

ものまねは観察と研究のたまもの

コロッケ 吉幾三さんをまねるため、青森の友達に「き」の発音を教えてもらって練習しました。吉さんの前で「卵のキ味」ってまねしたら、「俺、そんな訛ってねぇぞ」って(笑)。

加賀 発音が微妙なのよね。

コロッケ 標準語にはない発音です。田村正和さんは、『パパはニュースキャスター』(87年)のとき、早口で台詞を言い始めたので、ネタをもらったと思いました。それまでは間をおいて話すほうでした。『古畑任三郎』(94年)は、少し笑ってからしゃべる。

加賀 よく見てる!

コロッケ 『勝海舟』(90年)の撮影されていたとき、雨の日に田村さんが出入り口でさしていた傘をたたまれたんです。おつきの方が傘を受け取ると思ったら取らない。それでも田村さんは手に持ったままじっと立っていらっしゃいました。

加賀 いかにも彼らしいわ。

コロッケ そこで田村さんが、「……カサ」とだけ言ったのが、僕のツボにハマって、笑いが止まらなくなって(笑)。

京都太秦撮影所での学びからギャグができた

加賀 で、まねする。コロッケさんが『水戸黄門』(2001年)にレギュラーでお出になってびっくりした。しかも、その体格で〝忍びのもの〟。

コロッケ 水戸光圀の命を狙う謎の人物、素破(すっぱ)の次郎坊役。助さん、格さんより強い(笑)。加賀さんはおるいでした。初めて共演させていただきました。

加賀 あなたは人気あるから出てもらいたかったプロデューサーの気持ちはわかるけど、「なんで?」って思った。

コロッケ 僕もです(笑)。

加賀 出番は少ないのに京都の撮影所に早くいらしてて、待たされてかわいそうったらなかった。トランプしたよね。

コロッケ 遊んでいただいたし、お話できて嬉しかったです。僕は自分から行くタイプではないので、じーっと待っているところでした。

加賀 迷惑かなと思ったけど、よかった。撮影所に古くからいる立ちまわりの人や大部屋の人たちから動きを聞き出してて、すごく勉強家だと思った。

コロッケ 殺陣のアクションや立ち姿を身につけたいと思って。

加賀 立ったときに足をすっと引くとかね。

コロッケ それが身になっていて、いま、とても役に立っています。今年1月に明治座で松平健さんと芝居とショーで構成する舞台『暴れん坊将軍』をやらせていただいたんです。僕は芝居では傘屋の役だったので、傘で殺陣をやりました。

加賀 あなたの舞台は、人気があり過ぎてチケットが取れないって聞いた。

コロッケ ありがたいことです。太秦では聞かないと教えてもらえないとわかったから、聞いてまわりました。

加賀 京都は厳しいから。

コロッケ なんと僕は太秦2日目に1時間遅刻したんですよ。

加賀 寝坊しちゃったの?

コロッケ 疲れ切っていて、マネージャーも一緒に寝坊です。太秦で「1時間、遅刻したコロッケ」とすぐに広まって、相手にされないと思いました。でも、そこから声をかけられるようになって、話す機会が増えました。

加賀 あなたがすきを見せて、彼らも突っ込みやすくなったのね。

コロッケ ありがたかったです。その後、緊迫してるところで刀を抜くシーンがあって。それから短い刀を抜いて「あれ?」と言うギャグができました。

貴重な、まりこさんとコロッケさんの「ダブルアイーン」カットです(笑)。

楽しく生きてこそ人生よね

加賀 五木ひろしさんのロボット、最高の発見よね。

コロッケ ものまねをエンターテイメントにしたいと思って考えました。まねしようと思ったら、テレビで見て、観察して、どんな人か想像します。例えば、福山雅治さんは大泉洋さんと一緒だと自分をさらけ出す。

加賀 「洋ちゃーん。僕ぐらいのスターになるとね」って(笑)。

コロッケ そうそう。「洋ちゃん、空港で特別室に行ったことある?」「いや、ないですね」って大泉さんが答えると、「そーお?」というやり取りは漫才ですよ。

加賀 ほんと、いいコンビよね。

コロッケ 田中邦衛さんは、『若大将』(61年~)は早口でした。でも『北の国から』(81年~)は、しゃべる前に考えてスローモーションのような感じで、「……熊が出た」って。熊が出たのなら、早く言おうよって(笑)。

加賀 (笑)。あなたは単独コンサートで「いのちの理由」は必ずお歌いになりますよね。

コロッケ はい。さだまさしさん作詞作曲です。僕はコンサートで最後に1曲だけまじめな曲を歌いたくて直談判しました。僕の人生の話から、お客様に伝えたい気持ちなど3時間ぐらい歌いたい理由をお伝えして。

加賀 生まれてきた理由を書いたいい歌詞。聴いてて伝わるわ。

コロッケ 嬉しい!ものまねも歌も楽しんで生きてます。

加賀 なによりです。日常のさまつなことも楽しむの!一所懸命、楽しく生きて、棺桶、入りましょう(笑)。

「誰もやっていないものまねを考えていると楽しくて朝になってしまいます(笑)」

Profile 加賀まりこさん

俳優。1943年東京・神田生まれ。高校生のときに スカウトされ、映画デビュー。類のない美しさと高 い演技力で、映画、テレビ、舞台などで俳優として 活躍。映画『泥の河』や『麻雀放浪記』、NHK 大河ド ラマ『毛利元就』『江~姫たちの戦国~』など出演作 多数。2026年秋スタートの連続テレビ小説『ブラ ッサム』(NHK)に出演予定。

Profile コロッケさん

お笑い・ものまねタレント。1960年生まれ、熊本県出身。80年、NTV「お笑いスター誕生!!」でデビュー。TV・ラジオ等に出演するかたわら、全国各地でのものまねコンサートや大劇場での座長公演を定期的に務める。ものまねレパートリーは300種類以上となり、エンターテイナーとして常に新境地を開拓。永年にわたり、ものまねタレントとして芸術文化の振興に貢献したと功績が認められ、2014年文化庁長官表彰を受賞。そして、16年2月「ものまねタレントの代名詞的な存在になり、唯一の特徴をデフォルメする独特のパフォーマンスはピカソの領域にまで達した」と「第16回ビートたけしのエンターテインメント賞 日本芸能大賞」を受賞した。

撮影/下村一喜 スタイリスト/飯田聡子(加賀まりこさん) ヘア&メイク/野村博史(加賀まりこさん) 文/小西恵美子

※素敵なあの人2026年7月号『まりこサロン Vol.17 俳優:コロッケさん×加賀まりこさん』より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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