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【60代映画】本木雅弘、菅田将暉ら豪華キャストが終結!映画『黒牢城』は重厚な戦国ミステリー

  • 2026.6.18

本木雅弘さん主演、菅田将暉さんや吉高由里子さんはじめ、豪華キャストが集結した時代劇『国牢城』(こくろうじょう)が6月19日(金)より全国公開です。 原作は、直木賞はじめ数々の文学賞やミステリー賞を受賞した、米澤穂信の小説。黒沢清監督が初の時代劇に挑戦し、生きるか死ぬかの瀬戸際で謎解きに挑む戦国武将と天才軍師の姿を描き出しました。見どころを紹介しつつ、劇中に登場する「茶器」についても注目したコラムです。

ストーリー

荒木村重(本木雅弘)は暴虐な織田信長に対して謀反を起こし、有岡城での籠城作戦を決行する。織田方の使者としてやってきた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)の説得にも応じず、官兵衛を牢屋に拘束。織田軍に囲まれて孤立無援状態の中、村重は場内の血気盛んな家臣たちを抑えながら、妻・千代保(吉高由里子)を心の支えに、城と人々を守ろうと苦心していた。 しかし場内ではある少年が殺される事件が起こり、その後も怪事件が次々と起こる。容疑者は、密室と化した城内に居る身内や家臣の誰か。互い疑心暗鬼になっていく中、村重は幽閉中の官兵衛に助言を求め、共に謎の解決に挑む。

【見どころ1】名探偵コンビ誕生!?生きるか死ぬか、緊迫した展開が続く戦国ミステリー

謀反を起こし籠城した荒木村重への使者として、織田信長が送ったのが天才軍師・黒田官兵衛。その官兵衛を村重は殺さず、約1年間も幽閉していたということは史実ですが、その間に城内で起こった怪事件を2人で解決していくというミステリー部分はフィクション。でも、「もしかしてなにか似たようなことはあったのかも?」と想像力をかきたてられるストーリー展開です。

起こる事件は人の生死に関わるものですが、幽閉された状態で事件解決のヒントを出す官兵衛と、それを受けて解決に挑む村重の姿は、敵対する関係でありながらまるで名探偵コンビ。緊迫した会話劇と重厚な謎解き展開にしびれます。

【見どころ2】史実のイメージを覆す新たな“荒木村重”像

史実から見る荒木村重は、信長に謀反を起こして籠城した後、妻子や家臣を捨てて逃げ出した卑怯な裏切り者のイメージ。ですが『黒牢城』では、結果的にそこへ至るまでの出来事や村重の心情の変化、妻・千代保の思いなども丁寧に描写することで、村重を単なる悪人にしていないところが魅力。もちろん、主人公を演じた本木雅弘さんの、どっしりとした優しさや苦悩の表現があってこその人物像です。

また、今作の時代背景は、現在放送されているNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』と同時代で、村重がフィーチャーされる時期も重なります。映画を機に歴史を調べたり、過去のドラマでの描かれ方と比較するのも楽しみ方のひとつですね。

【見どころ3】クセ者ぞろいの豪華なアンサンブルキャスト

主演の本木雅弘さん、天才軍師役の菅田将暉さんはじめ、有岡城には豪華キャストが大集合。それぞれの立場で村重に尽くす家臣を演じた青木崇高さん、Snow Manの宮舘涼太さん、柄本佑さん、オダギリジョーさんらの眼光の鋭さといったら! さらに荒川良々さん、渋川清彦さん、渡辺いっけいさんら、一癖も二癖もあるキャストが脇を固めます。

そして紅一点、村重の妻・千代保を演じたのが吉高由里子さん。千代保は別名「だし」とも呼ばれ、“今楊貴妃”と称されるほどの美人だったとか。夫の最大の理解者で、信仰深い千代保の存在が物語を支えています。

【ここにも注目!】命よりも大事な戦国時代の「茶道具」

劇中、村重が大切にしていた美しい茶壷「寅申(とらさる)」をめぐっての騒動が勃発します。この時代の武将は茶の湯との関係が密接で、有名な茶道具は土地や金塊と同じような価値のある財産としてコレクションしていました。茶器を政治の道具として利用したり、権力の象徴として献上させたりし、誰かに渡すくらいなら、と茶釜を抱いて自害した武将(松永秀久)もいるほど。映画では、「寅申」の行方はどのように描かれるのか、そのあたりもぜひご注目ください。

作品情報

『黒牢城』
6月19日(金)全国公開
 
原作:米澤穂信「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:黒沢清
音楽:半野喜弘
出演:本木雅弘
菅田将暉 吉高由里子
青木崇高 宮舘涼太 柄本佑
ユースケ・サンタマリア 吉原光夫 坂東龍汰
近藤芳正 矢柴俊博 木原勝利 河内大和 吉岡睦雄 上川周作 前田旺志郎 坂東新悟
荒川良々 渋川清彦 渡辺いっけい / オダギリジョー
配給:松竹
©米澤穂信/KADOKAWA ©2026映画「黒牢城」製作委員会

この記事を書いた人 富田夏子

雑誌ライター歴21年。得意分野はエンタメ、フード、ライフスタイル。映画ライター/映画ごはん研究家として、「映画とごはんをつなぐメディア」をSNSで展開し、映画と食に関連する情報や体験をシェアしている。日本映画ペンクラブ会員。 雑誌やWEBへの映画レビュー連載歴は14年で、俳優や映画監督のインタビューも手がける。料理取材の試食は残さず食べる食いしん坊。

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